今回は革靴選びでこだわりたい3つのポイントを紹介していきます。
ここでピックアップした要点を押さえることができれば、さらに革靴の魅力を知ることができるので、ぜひ革靴の知識を深めてみてくださいね!
革靴の表情は素材で決まる
アイテムの顔を作るディテールはたくさんありますが、革靴なら素材を知ってこだわりたいところです。基本的な素材はカーフ、ヌバック、スウェード、キップなどがあり、それぞれ長所があります。
カーフは生後6ヶ月までの子牛の皮を使っているので滑らかな表面と光沢感が特徴。ドレスシューズではもっともよく使われる素材です。
ヌバックは革の表面を削っておりカジュアルな雰囲気を出せます。また、カラーバリエーションが豊富なのもポイント。
スウェードは革の裏面を使用しているため、ヌバックよりも自然な毛羽立ちの表情になっています。裏面はかなり丈夫な上、しっとりとした光沢感なので、スウェードは上品な足元を演出してくれます。
キップは聞きなれない人も多いと思いますが、中牛革と言われカーフスキンの次に品質の高い素材。6ヶ月から2年まで成長した牛の皮を用いているので、厚みがありカーフより耐久性が強くなっています。
まだまだ使われる素材はありますが、素材ごとに魅力があるのは面白いです。
第二の顔トゥデザイン
革靴の第二の顔といえるトゥのデザイン。フォーマルな場に最適なストレートチップ、プレーントゥ、ドレスとカジュアルの中間ウィングチップ、ラフな場面で履きたいUチップと、素材に引き続きデザインの持つ意味に惹かれます。
また、ローファーはもっともカジュアルな靴の代表例。実は英語で「怠け者」という意味を持つ靴で、名前の由来を知るとTPOも想像しやすいです!
全てのトゥのデザインには理由があるので興味がある人は深掘りしてみてください!
製法にこだわれると上級者に
堅牢な靴を作るには製法が重要になります。有名どころはグッドイヤーウェルト、マッケイ、セメントの3つの製法。
グッドイヤーウェルト製法は、着用していくことで足馴染みが増していき、クッション性が高いのが魅力。また、ソールの張り替えがしやすく、長く履ける靴を欲するならグッドイヤーウェルト製法で作られた靴がおすすめです。
マッケイ製法は、内側でアッパーとアウトソールを縫い付けるため、外側のデザインが少なくミニマムな見え方になるのがポイント。足元をスマートに見せることができます。
セメント製法は耐久性よりはコストパフォーマンス重視で、ソールとアッパーを接着剤で張り合わせています。そのため、長年の使用で型崩れがしやすいものの、構造が簡単なのでデザインの自由度が高いのが長所。
革靴の土台である製法を理解していると、さらに革靴を楽しむことができます!