「若い人向けのおしゃれ指南はたくさんあるけれど、60代以上のものはなかなか見つからない」。
今回はそんな方のために、60歳以上のファッショニスタ（ファッションに敏感な人）のスナップ写真とともに、今どきなおしゃれコーディネートをご紹介します。「まだまだ、新しいスタイルに挑戦してみたい」という方も、「歳を重ねるにつれ、おしゃれがわからなくなってきた」という方も、ぜひご一読ください！
もちろん、「先輩のかっこいいコーディネートをチェックしたい」「祖父や父に洋服のプレゼントを検討している」といった方も大歓迎です。
春夏にぴったりなブルーファッション：60歳
爽やかなブルー使いが素敵な「ノリスケ」さん。”おしゃれは2～3色以内”というコーディネートの基本にのっとり、白と黒を交えてスッキリとまとめています。足元は、スリーストライプス（三本線）が効いたアディダスの白スニーカーで軽やかに。ついつい汚れにくい色を選びがちですが、若々しく見えて素敵です。
春から夏にぴったりな爽やかファッション、ぜひマネしてみてくださいね。
足元で差をつける、夏のTシャツスタイル：60歳
暑い夏になくてはならないTシャツは、「デニムとスニーカー」で合わせるのが定番コーディネートの一つ。でも、年を重ねるにつれ、なにか物足りなさを感じてしまうことも。
そんなときには、「cbabc」さんのように足元にレザーシューズを合わせみてみましょう。とくにアメリカントラッドでおなじみのサドルシューズなら、大人のTシャツスタイルに余裕や貫禄を与えてくれます。
コーディネートで”冒険”を楽しむ：60歳
おしゃれな人ほど、自分に似合う色柄やブランドを知っているもの。そんな方も、たまには新しい冒険をしてみてはいかがでしょうか。
台湾の「papa」さんは、世界的なミュージシャンも好む個性派ブランドのニットを使い、インパクトのあるコーディネートに挑戦。バイタリティみなぎる雰囲気を楽しんでいます。もちろん、ほんの少しの変化でもいいんです。もし似合ったなら、あとはこっちのもの。きっと、新たな世界が見えてきますよ。
アウトドアスタイルで今っぽく：62歳
季節の変わり目や小雨の日などに、あると便利な「マウンテンパーカー（アウトドア用の化繊ジャケト）」。
「Jirorhythm」さんは、細身のパンツとスニーカーを合わせて、スポーティに若々しくきめています。最近はこのように、アウトドアやスポーツアイテムを街中で着るのが人気。色味を抑えてシャープにコーディネートすれば、周りから「おしゃれですね！」と褒められること間違いなしです。
セットアップで艶を出す：62歳
大人の男のスタイルといえば、ジャケットとスラックスの”ジャケパン”がおなじみですが、昨今は、「セットアップ」も人気です。
「abataro」さんは、Tシャツやスリッポンスニーカーと合わせたリラックス感のあるセットアップコーディネートに挑戦。肩パッドが入っていなかったり、ゆったりしたシルエットだったりといった”スーツとは違う特徴”を活かし、大人の色気を醸し出しています。
まるで火野正平！？ な、コーディネート：64歳
ブルゾンやデニムといったカジュアルアイテムが得意な「shin」さん。スナップ写真では、マルカラー（多色配色）のパーカーやブーツ、ニットキャップ（ビーニー）を合わせて、「こころ旅」の火野正平さんのようなファッションを見せています。
なお、ニットキャップと聞くと暑そうですが、最近は綿や化繊素材のものもあるので、一年中使うことができるんです。ぜひコーディネートに取り入れてみてくださいね。
ステンカラーコートを季節に合わせて：70歳
ステンカラーコートといえば、年配者の方には、ドラマ「刑事コロンボ」のピーター・フォークや映画「ブリット」のスティーブ・マックイーンが馴染み深いかもしれません。
トラッドファッションが好きな「しまうまおじさん」さんは、そんなステンカラーコートに深みのある”カーキ色”を選択。チェックのシャツやグリーンのパンツと一緒に、秋にぴったりな円熟味のあるコーディネートを提案しています。
台湾的情侣装（夫婦の服装）：84歳
台湾でクリーニング店を経営する萬吉さんと秀娥さんご夫妻。お客さんが取りに来ず、捨てらる運命にある洋服たちをInstagram（インスタグラム）で披露することで、世界中で話題を集めています。
スナップ写真では、そんなadidas（アディダス）のジャージに仕事用のハーフパンツを合わせてゆるい雰囲気に。奥様とのシミラールック（似ているコーディネート）も素敵で、リラックスした幸せな気分が伝わってきます。久しぶりのお揃いファッション、ぜひいかがですか？
攻める心を忘れない”漢”のコーディネート：85歳
芸能人御用達のブランドや、お孫さんがくれる韓国ブランドのアイテムを軽々と着こなす「よしやす」さん。
今回は、WACKO MARIA（ワコマリア）というお気に入りブランドのボーリングシャツと中折れ帽を組合わせて、ちょっとアウトローな雰囲気に。この年代だからこそできる伊達男ぶりが最高です。靴と時計は超高級ブランドですが、違和感なくハマっているのも大人の妙技！
色を駆使して健康的に：86歳
お孫さんの服を着こなすカッコイイおじいちゃんとして、NHKをはじめ各種メディアで取り上げられている「SLVR.TETSUYA」さん。
最後にチェックしていただきたいのは、お年を重ねた方こそ”明るい色の服がおすすめ”という点。シルバーの髪色や落ち着いた肌の色には、このような明るいブルーや緑を合わせると、顔が明るく写って若々しく見えるんです。もちろん、赤や黄色、オレンジでもOK！