ファッションでよく耳にする言葉「トータルコーディネート」。解釈は人それぞれですが、筆者は髪型も含まれると思っています。
根拠としては、各ブランドがショーを行うコレクションランウェイからヘアスタイルのトレンドも生まれているからです。ランウェイを歩くモデルに注目すると服装に合わせて髪型も意識していることが分かります。デザイナーは服装と髪型はイコールの関係であることを熟知しているのです。
このポイントは私たちのファッションスタイルにも大きく影響するので、今回は「メンズの髪型」から似合う服装を考察していきます。
自由度の高いマッシュ
マッシュとはその名の通り、マッシュルームのように丸みを帯びた髪型のことで、柔らかい印象に仕上がるのが持ち味。これに合う服装はアンニュイなカジュアルやユニセックスアイテムを用いたオーバーサイズスタイル。最近は韓国ファッションブームもあり、モードストリートな印象もある髪型です。
マッシュはさまざまなヘアアレンジの基盤にしやすいため、服装に合わせて髪型を変えることができます。メンズでマッシュが人気な理由も、自由度の高さが関係しているのではないでしょうか。
センターパート+パーマ
艶感のあるパーマにセンター分けのヘアスタイルは、男性らしい色気を演出できる点が強み。センターパートはトレンドの髪型で、メンズヘアでは常に上位にランクイン。こちらも服装を選ばず馴染む髪型なので、とりあえず注文するにはおすすめです。
スナップのような力の抜いたラフな着こなしと相性が抜群で、カルフォルニアスタイルやアメカジ、スケーターファッションと、カジュアルベースが好きな人に推奨したい髪型です。
個性全開のウルフカット
長い襟足がユニークな雰囲気を放つウルフカット。ヘアースタイルが特徴的なオーラを放つため、個性を演出しやすいのが魅力です。
ひと昔前のパンクバンドがこぞってウルフカットにしていたことからアバンギャルドな髪型の位置付け。昨年よりモード系ブランドのランウェイモデルが、ウルフカットを多く採用していることが印象に残っています。
ウルフカットは髪型からアイデンティティを確立させたい人に推奨したいヘアスタイルです。
高感度No. 1のアップバング
アップバングとは前髪を上げたヘアスタイルのことで、国内外ともにもっともスタンダードな髪型の一つ。アップバングの利点は、爽やか、色気、男らしさと好印象の三拍子が揃っている点です。コレクションランウェイでも一番見かける髪型で、あらゆる服装と合う万能なヘアースタイルということが分かります。
ファッションでは英国紳士やダンディな印象が強いため、それを生かしたジャケットスタイルを推奨。イタカジやアメカジといった凛々しいコーディネートを意識してみてください。