ブランドの歴史やデザイナーの想いなどに触れながら、ファッションによるささやかな海外気分を楽しんでみませんか、というこの企画。今回は防疫と経済のバランスを取りながら、徐々に日常を取り戻しつつあるアメリカを特集します。

まだまだ予断を許さない新型コロナ禍。いつかまたハッピーな気分で同国を訪れることができる日を信じ、第3回のスタートです。

第1回 イギリス編はこちら
第2回 フランス編はこちら

アメリカンドリームを想う旅「Ralph Lauren(ラルフローレン)」

出典: wear

ユダヤ系アメリカ人として誕生、後にブルックスブラザースで研鑽を積んだ「Ralph Lauren(ラルフローレン)」。2018年にはブランド50周年を迎え、2019年にはアメリカ人デザイナーとして初の「大英帝国勲章 ナイト・コマンダー」も授与されています。

“ポロベア”のような愛されキャラでもおなじみですが、基本はアメリカントラッド。アメリカンスタイルをこの数十年定義付けてきたRalph Laurenのアメリカンドリームが見えてきます。

Ralph Lauren(ラルフローレン)のネクタイをZOZOでチェック

ミニマリズムのオリジンに出会う旅「CALVIN KLEIN(カルバン・クライン)」

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アメリカのファッション史に名を残したといえば、この人も忘れてはなりません。70年代のヒッピー文化にくさびを打ち込んだ「CALVIN KLEIN(カルバン・クライン)」。ミニマルでクリーンなスタイルは、今日でも一つのメルクマール(指標)となっています。

ブランド発祥のNYは、ミニマリズムを生み出した土地。余分を削ぎ落とした美がきっと本当に大切なものを照らし出してくれるはずです。

CALVIN KLEIN(カルバン・クライン)のジャケットをZOZOでチェック

変える、変わる強さに触発される旅「TOMMY HILFIGER(トミー ヒルフィガー)」

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ラルフローレンなどの先輩ブランドをお手本に、やがて肩をならべるまでに至った「TOMMY HILFIGER(トミー ヒルフィガー)」。
当時、彼が抜きん出ていたのは、ポップアートを彷彿とさせる美的センス、そして黒人モデルの積極的な採用という多様性への視点でした。

SNS時代に再ブームを迎えた同ブランド。新たな時代の変革を迎えるには、彼のアイテムこそピッタリです!

TOMMY HILFIGER(トミー ヒルフィガー)のシャツをZOZOでチェック

スタイルを再考する旅「Dickies(ディッキーズ)」

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アメリカのダッドたちの戦友、テキサス発の「Dickies(ディッキーズ)」。世界最大のワークウェアブランドは、横乗り系のおしゃれアイテムとしてもすっかりおなじみです。

特に「874」は、西海岸スケーターの御用達。サイジングによって印象が変わるので、あえてサイズアップするのもおすすめ。トレンドも大切だけれど、ライフスタイルに根ざしたブレないファッションもやっぱりかっこいい! そんな大事なことにあらためて気付せてくれる出会いです。

Dickies(ディッキーズ)の「874」をZOZOでチェック

By igr600

フリーのファッションライター。雑誌&WEBにて、モードからカジュアルまで幅広く執筆中です。おもにトレンド分析・カラーコーディネートといった情報を発信しています。