定期的にトレンドとして注目され、各メゾンブランドもこぞってサンプリングするミリタリーアイテム。国家が戦争に際し、威信をかけて作り上げたことを起源にもつそれらは、抜群の機能性と色あせない完成されたデザインを併せ持ちます。

今回は定番のアメリカ軍ミリタリーアイテムをご紹介。

デザインと機能性を備えた逸品”ジャングルファティーグジャケット”

出典: wear

 

1960年代アメリカのベトナム戦争時に導入されたこのジャングルファティーグジャケット。名前は英語のファティーグ(疲れ、疲労、転じて、軍隊の労働、作業着)に由来。

高温多湿なベトナムでの戦闘を想定して作られた軽量な作りは、湿気の多い日本でも着やすいのです。複数の大型立体ポケットにより収納力も高く、木の枝などへの引っ掛かりを配慮した比翼仕立てのボタン。モデルよっては破れに強いリップストップ生地を施された、機能的なディティールが備わっています。

スナップのように、シャツインにネクタイを締めて着たコーディネートは大人の男性にはピッタリ。ジャングルファティーグジャケットの使い勝手の良さをぜひ体感してみてください。

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ファッションアイコン”M-65ジャケット”

出典: wear

ロバートデニーロ主演の映画「TAXI DRIVER(タクシードライバー)」でもお馴染みのM-65ジャケット。1965年に製造されたことがその名の由来と言われています。

スタンドカラーに収められた収納式のフードとウエストを絞るためのドローコード、着脱可能なライナーに加え前面の大きなポケットなどはミリタリーアイテムならではの合理的な機能を搭載。映画「TAXI DRIVER」でも見られたように、さまざまなワッペンが付いた物が各ブランドのデザインに多く見られます。

スナップのコーディネートのようにブラックを選べば秋から春にかけて3シーズン、服装を問わず着まわせそう。

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アメリカの歴史を持つ”シャンブレーシャツ”

出典: wear

数々のブランドで作られ今では一般的なシャンブレーシャツ。そのオリジナルはアメリカ海軍の伝統的ワークウェア。

シャンブレー生地という色糸と白糸を組み合わせて織られた平織りの生地には通気性・軽量性と、深みのある色と表情があります。その機能性から、アメリカでワークウェアとして広まり、労働者階級を示す「ブルーカラー」の語源になったと言われています。

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定番アウター”MA-1ジャケット”

出典: wear

アメリカ空軍に起源を持つMA-1ジャケット。1940年代後半ジェット機の開発に伴いアメリカ空軍のパイロットはこれまで以上に高度な飛行、低温の中での飛行が求められることになりました。その最中MA-1ジャケットはナイロン素材を使用した軽量で保温性に優れたジャケットとして開発。
セージグリーンのナイロン素材の表地、裏地は戦闘機の墜落時、脱出した兵士が救助隊に発見してもらいやすいよう”レスキューオレンジ”というカラーを採用しています。

数多くのブランドがMA−1のデザインをベースとして商品を作成したため、誰しも一度は見たことのあるであろうこのジャケット。スナップではメゾンブランド「BALENCIAGA(バレンシアガ)」のMA-1ジャケットをモードに着こなしています。

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普遍的な人気のミリタリーアイテム

かつてアメリカ国家が全勢力を注いで作りあげたミリタリーアイテムの数々。歴史や各ディティールにも目を向けてみるとさらに興味、愛着も増します。

By terry_arata

アパレルショップ、カフェでの勤務後、オーストラリアへ渡り、現在バリスタの仕事をしながらWebライターとしても活動しています。