スーツなどの紳士服やビジカジファッションなど、ややフォーマルシーンのファッションの流行はカジュアルから少し遅れてやってきます。
ビジネスシーンでは、数年前までタイトな着こなしが主流でしたが、昨今のカジュアルのサイズ感がゆったりにシフトしているため、フォーマルシーンでもゆとりのあるアイテムが増えました。
今回はゆったりでも野暮ったく見えないパンツの着こなしや、サイズ感の豆知識をお伝えします。
パンツもジャケットも力まずのサイズ感で
カジュアルのオーバーサイズ、ビッグシルエットが定着した今、ビジカジファッションもリラックスしたサイズ感が旬です。フレキシブルな働き方の増えた昨今、世のビジネスマンにストレスのない嬉しいサイズ感です。
パンツの太さは座ったときにも窮屈さを感じないゆとりを。また、ジャケットも同じく肩肘張らないサイズ感を意識しましょう。
数年前までは細身が多かったチノパンもスナップのように緩やかなテーパードラインが素敵です。
ゆったり感のコツはヒップとモモ
ビジネスシーンの場合、あまりに大きなワイドパンツは相応しくありません。
ヒップとモモ回りに適度なゆとりをもちつつ、裾に掛けてはストレートもしくはテーパードシルエットがおすすめ。すると、スナップのように適度なゆとりは感じつつ、全体的にすっきりと収まります。
タック入りパンツが上品に見えるコツ
ワイドパンツはタック(※)入りを選ぶことで、よりクラシカルで上品な雰囲気になります。
スナップのように二つヒダがついているタイプを2タックパンツと呼びます。かつてはバブル期に流行っていたことから、おじさん臭いともいわれたタックパンツが、いま再度人気を集めています。
※タックパンツとは、ウエストのすぐ下で生地を折りたたんだヒダのこと。
ヒップ回りの最適なゆとり量は?
ご自身の体に対して適切なゆとり量とはどの程度なのでしょうか。ややゆったりめのサイズ感を基準としてご紹介します。
例えば、ご自身のお尻回り1周のサイズが90センチのとき、”ノータック”の際のゆとり量は+8~10センチくらいが目安。つまり98~100センチくらいのサイズ表記のパンツがおすすめです。
“1タック”の場合は+約12~14センチくらい、”2タック”は14~16センチくらいを目安にしてみましょう。