デニムの王道「Levi’s(リーバイス)」。デニムジャケットのデザインの多くはこのブランドの伝統の4つのモデルに基づいています。

実際にブランドが「Levi’s」でなくともデニムジャケットのデザインから、Levi’s伝統のモデル名”1stタイプ”、”2ndタイプ”……などと呼ばれるほどファッションシーンでは定着した愛称です。

そんな4つのデザインの特徴と概要をご紹介!

デニムジャケットの元祖”1stタイプ”

出典: wear

デニムジャケットの原点ともいえる、こちら”1stタイプ”デニムジャケット。

デザインの大きな特徴はなんといっても左胸側にのみ取り付けられたポケット、胸まわりにゆとりを確保して動きやすくするためのフロントプリーツです。

背中側には”シンチバック”といわれるバックルベルト式のアジャスターが採用されています。

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ファッション上級者に人気を誇る”2ndタイプ”デニムジャケット

出典: wear

スナップ右側のモデルが”2ndタイプ”を着用。(左側モデルは後述”3rdタイプ”デニムジャケットを着用)

1952年に誕生したこちらのモデルは両胸にポケットが付きます。スナップからもわかるように、”2ndタイプ”までのデザインでは胸ポケットが一般的なジャケットよりも少し下方に配置。

ウエストアジャスターはシンチバックから、これ以降”4thタイプ”まで継続して採用されるボタン式のサイドアジャスターへと変更されます。

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完成されたデザイン。”3rdタイプ”デニムジャケット

出典: wear

「デニムジャケット」といわれてまずイメージするであろうこのデザイン。そのオリジナルはこの1950年代後半から1960年代前半に誕生したLevi’sの”3rdタイプ”。

”2ndタイプ”までに見られたフロントプリーツではなく、両ポケットからのびるV字状シーム(切り返し)によって立体感を生み出します。

ポケットの位置はやや上部へ移動し、ポケットのフラップも見慣れたベース型に。

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王道をさらにアップデート! ”4thタイプ”デニムジャケット

出典: wear

”3rdタイプ”と大きな見た目の変化はありませんが、現代的なシルエットへとアップデートされたのがこちらの”4thタイプ”。

以前までの丈短ボックスシルエットから、スリムで程よい長さの着丈へと改良されました。

数えきれないほどのブランドから毎シーズンのように発表されるデニムジャケット。そのデザインとして最もサンプリングされることの多いタイプが、この”4thタイプ”といえるでしょう。

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本家リーバイスデニムジャケットのヴィンテージ市場では、これら4タイプからさらに、ロットナンバー(製品番号)やステッチの色、ステッチの数、タグの表示の細かなディティールから年代が細分化。なんと100万円を超えるヴィンテージアイテムも世界にはあります。みなさんもこちらの4タイプのデザインから古着屋で王道のリーバイス、もしくは話題ブランドのデニムジャケットを選んでみてはいかがでしょうか?

By terry_arata

アパレルショップ、カフェでの勤務後、オーストラリアへ渡り、現在バリスタの仕事をしながらWebライターとしても活動しています。