「スモックって……幼稚園の制服?」と思われた方も中にはいるかと思います。18世紀前半にイギリスの農業従事者が使用していたものがスモックの起源と言われています。現在は、襟がなく丸首でゆったりとしたシルエットのトップスのことを総じてスモックと呼んでいます。
古着屋に行くとワンピースタイプやプルオーバータイプ、さまざまなタイプのスモックをよく見かけますよね。それらの多くは農業用、漁業用、軍用として使われていたもの。
歴史の長いワークウェアのスモックをオフはもちろん、オンでも使えるこなれたスタイリングを参考に初秋のファッションを楽しみましょう。
レイヤードが楽しめるショート丈
ショート丈スモックはインナーとのレイヤードを楽しめる反面、センスが問われるため少しハードルが高く感じてしまう方もいると思います。しかし実は定番アイテムのTシャツやスウェットをインナーに着るだけでOK。特に首元が締まって見えるモックネックのTシャツは初秋にバッチリです。
リングやバングルなどのアクセサリーを合わせればカジュアルながらも大人のスタイリングに。
シャツと合わせてスマートに
カジュアル感が強いフード付きのプルオーバータイプのスモック。インナーにオクスフォード生地やシャンブレー生地のボタンダウンのシャツを合わせることでスマートに見せられます。
足元はローカットのスニーカーでも革靴でもGOOD。首元にトップスと同系色のバンダナやスカーフを巻いてあげるとアクセントに、小洒落たスタイリングを演出します。
ハーフパンツに合わせて涼しげに
こちらスナップは「長袖? 半袖?」と、服選びが難しい季節の変わり目にお手本にしたいスモックのスタイリング。普段はスニーカーに合わせて、商談がある日には革靴に合わせるなど使い分けが楽しめそうです。
ヴィンテージのスモック×ハーフパンツ×ローゲージの靴下×PARABOOT(パラブーツ)のシャンボード。安定感のあるスタイリングですね!
今注目されているガーゴパンツと
貨物船での荷役作業の従事者に作業用のパンツとして使われていたのがカーゴパンツ。あえて裾を絞らず革靴に合わせることでオンでも問題なく使えます。Andersen-Andersen(アンデルセンアンデルセン)のようなタートルネックのフィッシャーマンセーターを合わせれば初冬まで活用できそう。
外から室内に入ってきた男性がスモックを脱ぐと、フィッシャーマンセーターとカーゴパンツにメガネと革靴……。想像しただけでしびれる大人のスタイリングです。
ワンピースタイプはパンツの丈感がポイント
ヨーロッパ古着屋でよく見かけるワンピースタイプの丈が長いスモック。「明らかにメンズサイズだけど、どう合わせるの?」と一度は思った方も多いのではないでしょうか。
ワンピースタイプのスモックには8分でもなく、10分丈でもなく、9分丈のアンクルパンツがベスト。くるぶしが見えるか見えないかの9分丈パンツは、ロング丈の重たいムードをスッキリ魅せる効果があります。
素材はデニムでもウールでもOK。無地はもちろん、ストライプや最近増えているバンダナ柄はコーデのスパイスとしておすすめです。