“トラッドスタイル”をファッションに少しでも興味のある方は一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
さまざまな時代背景により作り出されたトラッドスタイルは、いつの時代もその時々のエッセンスを加えられながら愛されます。
今回はトラッドスタイルの基本から、夏の最新コーディネートまで解説していきます。
「トラッド」とは?
トラッドとは、「トラディショナル」の和製英語で、トラディショナルは伝統的という意味。つまり、洋服の原点でもある英国紳士のファッションがトラッドスタイルです。
そしてブリティッシュスタイルがアメリカへ渡り、アイビーリーグと呼ばれる名門大学の学生らが好んだ着こなしがアメリカントラディショナル(通称アメトラ)というスタイルとなりました。
代表的なトラッドなアイテムは、紺のブレザー、ボタンダウンシャツ、ペニーローファー、チルデンニット、チノパンなど。
現在はこのアメトラをベースとした、さまざまなトラッドテイストを組み込んだコーディネートが大きな注目を集めています。
今どきトラッドはMIXを意識!
アメトラの代表的なアイテムでもある紺ブレと、カーゴパンツを合わせたコーディネート。近年多くみられるトラッドスタイルは、全身を統一するというよりはどこかで違うテイストを織り交ぜたMIXスタイルに変化を遂げています。
紺ブレといえばボタンダウンシャツにグレーのスラックス、ローファーといった具合ですが、スナップのように変化をつけるとこなれ感がグッとアップします。
プレッピーは遊び心がたまらない!
アイビースタイルよりも鮮やかな色使いが特徴的で、フレッシュ感が強いプレッピースタイル。ボトムスはショーツを合わせるのがプレッピーの代表的なコーディネートですがジーンズを合わせることで上品な印象に。
くすんだイエローのシャツが存在感抜群で、それ一枚でトラッドの魅力を感じるコーディネートに仕上がります。
トラッドスタイルはキャップの存在感大!
トラッドスタイルの復権は、ここ数年のスポーツ・アウトドアファッションへの流れの反発から産まれた動きとされています。
ベースボールキャップなど、ストリートの要素をはずしとして着こなしに加えると、今っぽさと抜け感を作れます。
トラッドに限らずシンプルになりがちな夏のスタイルにとって、キャップの存在感は大きいです。