激動の時代となった2022年。振り返るとファッション界もいろいろなことがありました。

話題となったのはやはり新型コロナに戦争といった暗いテーマ。ですが、そうした話題の先に新たな光が見えていたことは大きな助けでした。

年の瀬に「今年のファッションニュース」をおさらいします。

【2022年のファッションニュース1】新生KENZOの初パリ・コレクション

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前年9月にNIGOのアーティスティック・ディレクター就任が驚きをもって伝えられた”KENZO(ケンゾー)”。その初コレクションが2022年1月、ブランドの原点であるギャルリ・ヴィヴィエンヌで行われました。

登場したのは、KENZOのアーカイブをNIGOらしい感覚でサンプリングした新鮮なスタイル。天国にいる高田賢三も満足しているにちがいない、メディアからファッショニスタまで高評価の全60ルックでした。

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【2022年のファッションニュース2】ロシアによるウクライナ侵攻とその影響

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世界史に残る愚行となった2月のロシアによるウクライナ侵略。ファッション界は速やかにこれに反応し、戦争反対の声を上げ、人道支援を開始しました。

”NIKE(ナイキ)”や”資生堂”は、ロシア国内での販売を一時停止。”LVMH”や”ケリング”グループは、国連や赤十字へ多額の寄付を行っています。

一方でこの戦争により、エネルギー価格や綿花相場が急上昇。ファッション業界もまた、厳しい立場に立たされることになりました。

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【2022年のファッションニュース3】偉大なるデザイナー三宅一生氏の死去

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8月に届いたのは、”ISSEY MIYAKE(イッセイミヤケ)”の創始者かつデザイナーである三宅一生氏の訃報。

1938年の広島生まれ。高田賢三や川久保玲、山本耀司とともにパリで活躍し、ファッションの新たな可能性を広げた偉大なる開拓者でした。

熱成形によるプリーツや一枚の布で作る服、折りといったユニークなテクニックは、優れた後進たちが今後も新しい地平を開いてくれるに違いありません。

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【2022年のファッションニュース4】ファストファッション再び!?

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2008年からのファストファッションブームを牽引した”FOREVER21(フォーエバー21)”。惜しまれつつも2019年に日本を撤退した同社が再び上陸するとのニュースが、今年9月に駆け巡りました。

再スタートは2023年春を予定。生産は”niko and…(ニコアンド)”を展開するアダストリアが担当します。

スローファッションへの注目が高まりつつある現在、コロナが明けた先にどのような勝負をしてくるのか要注目です。

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【2022年のファッションニュース5】RAF SIMONSが27年の歴史に幕

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2022年もあと少しという11月に入ってきた重大ニュースが、”RAF SIMONS(ラフシモンズ)”のクローズ。1995年にベルギーでスタート、今ではアーカイブが高額で取引される超人気ブランドのまさかの終幕に大きな衝撃が走りました。

”PRADA(プラダ)”の共同デザインなどは今後も引き続きとのことですが、ひとまずの区切りにお疲れさまという感じでしょうか。もちろん今後の動向には目が離せません。

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【2022年のファッションニュース6】アレッサンドロ・ミケーレのGUCCI退任

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さらなるビッグニュースが舞い込んできた12月。「高嶺の花の”GUCCI(グッチ)”」を「なんとしてでも手に入れたい存在」に変えたあのアレッサンドロ・ミケーレが同社のクリエイティブ・ディレクターを退任すると、公式にアナウンスされました。

2002年に入社、2015年からはメインブランドの舵取りを任されてきた同氏。美味しい時期だけをうまいように使われた気がしないこともありませんが、次の仕事先にもおそらくは困らないでしょう。ラフ・シモンズに続きこちらも期待大です。

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By igr600

フリーのファッションライター。雑誌&WEBにて、モードからカジュアルまで幅広く執筆中です。おもにトレンド分析・カラーコーディネートといった情報を発信しています。