伊勢丹メンズ館や阪急メンズ大阪など、高感度の百貨店を中心に取り扱いのある「DRIES VAN NOTEN(ドリス・ヴァン・ノッテン)」。その高い評価とは対照的に国内流通量が少なく、名前は聞いたことがあるけれど、イマイチどんなブランドか分からないという方も多いのではないでしょうか。

今回はそんなDRIES VAN NOTENにフォーカスし、ファッショニスタたちが熱狂する秘密に迫っていきます。ステキなスナップとともに、ぜひご一読くださいね。

アントワープ王立芸術学院が輩出したフォークロア&エスニックの名手

DRIES VAN NOTENのジャケット&フレアパンツコーデ

出典: wear

ベルギーにある名門校アントワープ王立芸術アカデミーに同時期に在学、後に共同のコレクションで注目を集め、いずれもが世界的ファッションデザイナーとなった6人。通称”Antwerp Six(アントワープシス)”のうちの一人が、DRIES VAN NOTENです。

フォークロアやエスニックに通じた柔らかで懐の広いデザインは、モード界にあって良い意味で異端。一切妥協のないクオリティも、頭一つ抜きん出ています。

サヴィル・ロウやナポリにも引けを取らない確かなテーラリング

DRIES VAN NOTENのセットアップコーデ

出典: wear

仕立て職人の祖父、紳士服店を経営する父を持つだけに、その知見による高いテーラリング技術も見どころの一つ。ラインナップにはクラシックなジャケットから一枚仕立てのコーデュロイジャケットまで揃っており、ときにかっちりと、ときにしなやかに、着る者を楽しませます。

スナップでは幅広のラペルのジャケット×バギースラックスのセットアップをセレクト。こんな遊び心溢れる組み合わせを楽しめるのも、確かなテクニックの賜物です。

飽くなきテキスタイルへの探究心

DRIES VAN NOTENのTシャツ(Verner Pantonとのコラボ)コーデ

出典: wear

フォークロアやエスニックに強いとあって、刺繍や織りを駆使したオリジナルテキスタイルでも高い評価を集めるDRIES VAN NOTEN。プリントアイテムもおしゃれで、得意のフラワーモチーフや幾何学模様、写真家とのコラボアイテムなど目が離せません。

こちらのファッショニスタが選んだのは、家具デザイナーVerner Panton(ヴェルナー・パントン)とのコラボTシャツ。一生モノとも言えるアイテムは、コーデの主役としても確かな存在感を放っています。

“服好き”こそが評価する、一着は手元に置きたい芸術品

LVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン) やKering(ケリング)のようなコングロマリット(複合企業)に属さず、広告も打たない。それでも世界中のファッション愛好家が買い求め続けるDRIES VAN NOTEN。

自由な創作意欲と厳格な手仕事から生まれる確かなアイテムたちは、いずれも工芸品のような趣。”服とともに時間を重ねてゆく”。そんな言葉がぴったりの、大人のためのブランドです。

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By igr600

フリーのファッションライター。雑誌&WEBにて、モードからカジュアルまで幅広く執筆中です。おもにトレンド分析・カラーコーディネートといった情報を発信しています。