ファッショニスタの定番ブランドとして、TVや雑誌、ネットで目にすることの多いMaison Margiela(メゾン マルジェラ)。好きな芸能人の御用達として親近感を持っている方も多いことでしょう。

今回は、そんなMaison Margielaを徹底解説。同ブランドの魅力にあらためて迫ってみます。

ラディカルさとラグジュアリーさの共存

出典: wear

Jean-Paul GAULTIER(ジャン=ポール・ゴルティエ)やCOMME des GARCONS(コム デ ギャルソン)の薫陶を受けたブランド創始者Martin Margiela(マルタン・マルジェラ)。古着やミリタリーをアイディアの一つの拠り所としながら、1970~80年代に思想界を席巻したポスト構造主義を思わせる既成概念への批判を展開しました。

1997〜2003年にはHERMES(エルメス)のデザインを担当し、ラグジュアリーにも接近。今日では、ベルギー発のハイブランドとしても人気です。

タビブーツの元祖&ジャーマントレーナーの発掘者

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Maison Margielaと聞いて、多くの人が思い浮かべるであろうタビブーツ。今では多くのブランドが似たような商品を出していますが、本家本元はここ。また、シンプルながら、独特の存在感でファッショニスタたちを虜にするドイツ軍の訓練靴ジャーマントレーナー。これをおしゃれアイテムに押し上げたのも、やはりMaison Margielaです。

そう、このブランドは、ファッションのスタンダードアイテムをいくつも歴史に残しているんです。

雰囲気のあるカラーパレット

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インサイドアウト(裏返し)のデザイン、アグレッシブなシューズ、表からもひと目でそれとわかるタグ。これらは確かにMaison Margielaの個性ですが、実は、”色使い”も大事なポイントです。

真っ白な内装のMaison Margielaのショップへ足を踏み入れると目に入ってくる、インディゴやベージュ、ブラウン、グレー、グリーンといった優しいカラーパレット。品の良い、しかし確かなブランドの個性は、着る人に寄り添いながら個性を引き出します。

“着てみたい”と思わせる、優しくも先鋭的なモード

Dries Van Noten(ドリス・ヴァン・ノッテン)、Walter Van Beirendonck(ウォルター・ヴァン・ベイレンドンク)、Ann Demeulemeester(アン・ドゥムルメステール)らアントワープシックス(Antwerp Six)と並ぶ前衛ブランドとして登場しつつ、バランスの良いデザインで頭一つ抜け出たMaison Margiela。

日本国内でも不動の人気を誇るアイテムたちに、今一度シビレてみてください。

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By igr600

フリーのファッションライター。雑誌&WEBにて、モードからカジュアルまで幅広く執筆中です。おもにトレンド分析・カラーコーディネートといった情報を発信しています。