“2000年代ファッション”が再び注目される今。現在もなお、第一線で活躍し続けるこのブランドのチェックは外せません。

ファッショニスタたちを惹きつけてやまない「LAD MUSICIAN(ラッドミュージシャン)」の魅力にフォーカスします。

当時のファッションを育て、育てられたLAD MUSICIAN

出典: wear

「LAD MUSICIAN」は、1995年にスタートしたメンズファッションブランドです。デザイナーの黒田雄一はエスモードジャポンの出身。ウェディングドレスや舞台衣装の仕事を経て、1991年に有限会社「フラワーズ」を設立しています。

ブランド開始の年にはコレクションにも参戦。1998年には直営店をオープンするなど、破竹の快進撃を遂げました。

その注目度の高さから、「MEN’S NON-NO」といったファッション雑誌へもひっきりなしに取り上げられたこの「LAD MUSICIAN」。まさに1990年代後半~2000年代前半を代表する存在です。

核心は”音”を感じさせるエッジィさ

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その名の通り、「LAD MUSICIAN」は音楽に強く影響を受けたブランド。コンセプトも「音楽と洋服の融合」を掲げます。

ゆえに基本のデザインは、シャープなモノトーンスタイルとアクセントとなる落ち着いたトーンのカラーパレットが中心。そこへ、パンク的なチェック柄やグラフィックプリントを織り交ぜ、ブランドのアイデンティティを形成しています。

その他にはFender社とのコラボアイテムを不定期にリリース。ブランドロゴの載ったTシャツ、ピック型ネックレスなどで注目を浴びてきました。

細身からビッグシルエットへの転向

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繊細なミュージシャンに寄り添うシャープなデザインが持ち味の「LAD MUSICIAN」。当時のトレンドも相まって、長らくこの細身シルエットをアイコンとしてきました。

その後はビッグシルエットの盛り上がりを受けて、ルーズなサイズ感へ接近。それでもシンプルでキレのあるカッティングというブランドの軸は失っておらず、若いミュージシャンを始めとする新たな層を獲得するに至っています。

また、中世絵画やフラワープリントを取り入れた芸術へのアプローチも最近の人気ポイント。

再び注目を浴びるLAD MUSICIAN

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1990年代後半~2000年代前半のメンズファッションを語る上で避けることのできない「LAD MUSICIAN」。一方で近年のトレンドにもうまく与しながら育ててきたそのオリジナリティには、新旧のファッショニスタが厚い信頼を寄せています。

折しも”2000年代”が話題となっている時分。最新の「LAD MUSICIAN」を取り入れるもよし、当時のアイテムを古着で取り入れるもよしの頼もしいブランドです。

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By igr600

フリーのファッションライター。雑誌&WEBにて、モードからカジュアルまで幅広く執筆中です。おもにトレンド分析・カラーコーディネートといった情報を発信しています。