どのくらい先取りすればいい? 元デザイナーが教える「夏→秋」季節の変わり目コーデの作り方

最終更新日: 2024/10/23
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ファッション業界にてデザイナーを経験、現在はライターとして活動中のm.NaNaさん。元デザイナーとしての目線をもとに、オシャレのコツについてご紹介いただきます。
第2回は【季節感の先取り】について。


 

季節の変わり目って、気温がコロコロ変わるしお洋服選びがすごく難しいですよね。前シーズンのお洋服がマンネリしてしまうのも悩みの種です。かといって残暑厳しい炎天下の中、がっつり秋服を着こなすのもなかなか難しいもの。

そこで今回は「夏→秋」に向かう季節の変わり目コーデの作り方を、昨年の気温動向やアパレルショップの商品ラインナップなどを交えながらご紹介します。

※今回は東京の気温がベースとなっています。その他の地域にお住まいの方は、気温によって微調整してみてくださいね。

秋先取りは8月から。まず「小物」で秋カラーを取り入れるところからスタート


7月は夏服を本格的に投入して、思いっ切り夏コーデを楽しむ季節。それが8月になると夏服のセール真っただ中で、コーデがマンネリしてくることも。さらにアパレルの店頭では、そのマンネリ感を打破するべく秋の新作が並び始めます。夏→秋への季節先取りコーデを意識しはじめる目安は「8月」と覚えておくと、早すぎずちょうどよく先取りおしゃれを楽しめます。

でもこの時期は連日、真夏日・猛暑日が続きます。そこでおすすめしたいのが、「小物でほんの少しだけ秋カラーをプラスしてみる」着こなしテクニックです。

1枚目のスナップでは、赤いバッグでモノトーンコーデに暖かみをプラスしてほんのり秋っぽく。2枚目のスナップでは、こっくりグリーンのカーディガンを肩掛けして、秋を感じるアクセントに。

小さな面積で秋カラーを取り入れることで、夏服の鮮度をもう一度上げることが可能です。マンネリを感じたらぜひTRYしてみてくださいね。

8月末~9月中旬は「色は秋・デザインは夏」なアイテムが活躍


8月末~9月中旬になるとさすがに猛暑日はなくなりますが、最高気温25℃以上の夏日が続きます。昨年は9月頭に30℃を超える日もしばしば。気温だけ見ると真夏と変わりませんが、店頭では秋の新作が充実しはじめるので、ファッションの気分はだいぶ秋に傾いている時期です。

この時期は「色は秋・デザインは夏」なアイテムが大活躍してくれます。中でもおすすめを厳選するなら、「秋色のTシャツ」が断然使えます。こっくりカラーは上品見えもしやすいので、カジュアルからきれいめまで着回しが効くのも嬉しいポイントです。

意外と残暑が厳しい9月末。どんなコーデで季節を表現するのがいい?


2019年の9月末は30℃を超える日はなくなりましたが、実は25℃を超える夏日は続いていました。意外と9月末も残暑が厳しいんです……。気温と季節感のバランスが難しいこの時期におすすめのコーデを、3つピックアップしてみました。

まず一つ目は「5分~7分の半端丈袖のお洋服」。アウターなしでいけるけど、がっつり夏服はちょっと違う……。そんな日にピッタリな絶妙アイテムです。

秋カラーのワンピースなら、季節感も楽しめてオシャレ見えも叶います。

 

「着脱しやすい羽織もの」を用意しておくのもおすすめです。くるっとまとめてもシワになりにくい羽織ものが一枚あれば、日中は半袖、日が沈んで涼しくなったら長袖で、と気温調節がしやすくなります。合成繊維系の軽アウターや、少しハリのあるポンチ素材などがシワになりにくいです。

 

きれいめ派さんやお仕事コーデには「さらっと羽織れるジャケット」がイチオシです。素材は夏のリネンから秋らしいツイル素材などへシフトしましょう。クラシカルな雰囲気を演出できるチェック柄も、季節を先取りできておしゃれですね。

10月は店頭に厚手コートが並ぶ時期。でも厚手コートの出番はもう少し先


10月になると、店頭には厚手コートが並び始めます。……が、東京の2019年10月1日の最高気温はなんと30℃! まだまだ厚手コートの出番は先です。

10月中旬ごろになると、だんだん日中と夜の気温差が大きくなってくるので、ニットカーディガンやトレンチコートなど「中肉厚アウター」が活躍してくれます。秋冬らしいレオパード柄を投入したり、靴やバッグでファーなどの素材を取り入れたり、より季節感を薫らせるのも◎。

 

以前は「とにかく早く、最先端アイテムを取り入れるのがおしゃれ」というのがモード界の流れでした。でも最近では海外コレクションでも、よりリアルなタイミングで製品を販売する方向にシフトするブランドが増えています。ぜひ気温に合った服装に、「ちょうどいい季節先取り感」をプラスすることを意識してみてください。


これまでの連載記事30代から心がけたい、やりすぎ感を消す「引き算テクニック」

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