「ファストファッション」という言葉が流行語大賞を受賞したのが2009年。
それから驚く程の速さで続々とショップが上陸し、あっという間にわたしたちのファッションに欠かすことのできない地位にまで登りつめました。
変わったわたしたちのファッション経済感覚
ファストファッションの台頭でこれまでのファッションの常識は覆され、特に価格面での感覚は大幅に変わってしまいました。完全に麻痺してしまいましたよね。
今まで足繁く通っていたブランドの服がなんだか価格に見合わない価値のものに思え、ファストファッションに同じようなものがないか探すというような人も多かったのではないでしょうか?あるいは今もそういう人は多いでしょう。
変わってきた大人女性のファッション感覚
それから5年とちょっと。ファストファッションブームは落ち着き、定番のスタイルに。いわゆるコモデティティ化(日用品化)したのではないでしょうか。
なにがなんでもファストファッション!という気持ちは薄れてきた。ちょっと残酷な言い方をするなら飽きてきてしまった。特にアラサー世代の大人女性は。
良いものは良い!ということも知っている大人女性は安いだけ、同じようなものだけ売っているファッションに飽きてきてしまっているのではないでしょうか。
コスパとデザイン性に優れたブランドを求める旅へ
そんな大人女性たちへ向けたブランドが今続々と立ち上がりを見せています。
品質もよく、それでいて価格もそれに見合ったもの。コストパフォーマンスにすぐれたもの。
ファストファッションで麻痺していた金銭感覚を今大人女性たちは取り戻しはじめています。
・エンフォルド
・ミラオーウェン
このあたりのブランドはまさにファストファッションでは満足できなくなった大人女性へ向けたブランドで今熱い支持を集めています。
・マウジー
・ラグナムーン
アラサー世代が若い頃一世を風靡したギャルブランドはアラサー世代へターゲットを引き上げ、買いやすい価格ながらトレンドも抑えたブランドへ変貌を遂げています。
・ジャーナルスタンダード
・ユナイテッドアローズ
これらの老舗セレクトブランドも大人女性へ向けた新たなレーベルの立ち上げ、さらに上質でデザイン性の高いおしゃれ感度の高い人へ向けて続々とアプローチをかけています。
そんなわけでファストファッションのその先へ、ファストファッションはファッションのひとつの選択肢となり、ベースではなくなった。むしろ良いものは良い思考に原点回帰しつつある、そんな段階へと進んでいるように思うのです。
良いものも悪いものも、高いものも安いものも見極められる、ファッションに対する鋭い目を最も持っているのがアラサー世代の大人女性であると思うのです。