定番すぎて当たり前のように袖を通している、Tシャツというアイテム。
一体いつからこの世に中にあり、いかにして私たちのもとに定着したのか、あらためて考えてみると、ご存知の方は少ないはずです。
今回はそんなTシャツの歴史をお伝えしましょう!
船乗りに使われていた合理的な作業着Tシャツ
Tシャツはもともとアメリカの船乗りたちの衣服でした。
軽くて乾きやすく汗をよく吸い、ボタンがないためすぐに着られる。
そんな合理的な作業着がTシャツだったんですね。
ただ、この時はまだTシャツはアンダーウェアの扱いでした。
アウターのトップスとしてもてはやされるのは、第二次大戦後です。
船乗りのものだったTシャツは、いつしかデニムとともに、地上の労働者の作業着として浸透していきます。
今では女性らしい着こなしにも使われるように
労働者の作業着だったTシャツですが、今では女性のガーリーな着こなしにも使われています。
シンプルでコンパクトなTシャツと、ふんわりとしたチュールスカートの対比が台形のシルエットを作り出し、女らしいスタイルに。
1970年代、Tシャツの流行。その裏には反骨精神が!?
日本でTシャツが広まったのは1970年代。意外と最近のことなんですね。
そこで20代の若者を中心にヒット!
当初、やはりアンダーウェアとして受け止められたTシャツでしたが、時代の反骨・反体制的な雰囲気がそれを受け入れたのです。
日本では反骨・反体制の象徴であったTシャツとデニムのコーディネート。
現在ではその意味も薄れ、女性らしい高めヒールと合わせてカジュアルな着こなしの定番に。
Tシャツはアートシーンにも広がっていった
Tシャツは安価に大量生産ができるので、企業のロゴを入れた販促品も多く出回るようになりました。
また「着ることができるキャンバス」とでも言うべきTシャツは、アートシーンでも利用されるようになります。
そういった背景から、Tシャツはさらに身近な存在となり、当初の反骨・反体制のイメージはじょじょに薄れていきます。
みなさんにもクラスTシャツや、部活Tシャツを作ったり、自分でTシャツにオリジナルのプリントをした経験があるかもしれませんね。
「ん?本物のチワワ!?」とびっくりしてしまうほどにリアルなプリントのTシャツ。
羽織ったきれいめのデニムが、全体的に個性派の着こなしを和らげてくれます。
プリントが簡単な服なので、エキセントリックなデザインもどんどん発売されます。
アートとしての側面は技術の発達により、今後ますます強まりそうです。
いかがでしたか。
知ってるようで知らないTシャツの歴史。
今後はどんな姿になって、私たちを楽しませてくれるのでしょうか。