夏が終わりに近づくと、衣替えのシーズンがやってきます。
夏の間に着た衣類をしまう前に、汚れをしっかり落としておきましょう。特に、白い衣類には注意が必要です。
白の衣類は、夏に着る機会が多いカラーです。
一方で白は黄ばみが目立つ色でもありますね。「衣替えで夏ものを出したら、白い衣類に黄ばみがついてしまっていた!」という経験がある方も多いのではないでしょうか。
皮脂が時間をかけて酸化したものが”黄ばみ”の正体!
衣替えの際にはなかったはずの黄ばみ。白い衣類が黄ばんでしまう原因は「皮脂」にあります。私たちの汗には皮脂が混じっていますが、皮脂汚れは普通の洗濯ではなかなか落ちません。洗濯後に汚れが落ちたように見えても、繊維の中には皮脂汚れが落ちきらずに残っていて、時間の経過とともに酸化して黄色く変色してしまうのが、黄ばみとなってしまうのです。
一度付着した黄ばみを無理に落とすと繊維を痛めてしまうことも
どんな種類の汚れも時間が経つと落とすのが難しくなります。白い衣類に付着した黄ばみも、完全に落とすことは困難です。
いったん付着した黄ばみを落とす方法はいくつかあるのですが、がんこな黄ばみを落とすには、強い洗剤が必要です。場合によると、洗浄力が強くて繊維を傷めてしまう可能性もあるので、まずは黄ばみがつかないような対策をしておくことが大切でしょう。
皮脂汚れをきれいに落としてから保管するのが一番の予防方法。ですが、酸化していない皮脂汚れは無色で目に見えないので、落とせているか判断ができません。
皮脂のたまりやすい部分をあらかじめ重点的に洗っておくことが最善の予防方法!
まだ黄ばんでいない皮脂汚れ対策には、”あらかじめ皮脂が付きやすい所の汚れを重点的に落とす”ことが大切です。カッターシャツやYシャツなら襟や袖口、肌着やTシャツなら背中やワキなど、汗がつきやすいところを気をつけてきれいにするだけで、かなりの割合で黄ばみが防げます。
一番いいのは、衣類を脱いだその日のうちに襟や袖口などを部分洗いをしておくことです。普段から洗濯機で洗う前に前処理をしておくと、皮脂汚れをきれいに洗えます。
夏ものを仕舞う前は白いシャツ類を集めてまとめて漂白しておくと、さらに安心です。
ぬるま湯で付け置き洗いすると、繊維に残った古い皮脂がゆるんで汚れが落ちやすくなります。
真っ白なシャツで、気持ちよく来年の夏を迎えたいですね。