もともとは軍服だった? 秋の定番トレンチコートの機能美に隠されたちょっとヘビーな話

春や秋のアウターとしてとても便利なのが「トレンチコート」。
通勤でも使えるし、カジュアルにもきれいめにもマッチしてくれるのが嬉しいですよね。
このトレンチコート、実は生まれた背景が結構ヘビーだという事実、ご存じですか?
今回は意外と知られていない、トレンチコートの歴史をご紹介します。

軍服として生まれ、BurberryやAquascutumが広めたトレンチコート

起源は第一次世界大戦にまでさかのぼります。イギリス軍は寒い地域での戦を乗り切るために、防水性のあるコートの開発進めました。ここで生まれたのがトレンチコートなのです。

トレンチとはもともと「塹壕(敵の攻撃から身を守るための堀のこと)」を意味しています。

機能性に優れていたため、かの名門ブランドであるBurberryやAquascutumがこぞって商品化してデイリーのファッションとしても使われるようになりました。
Aquascutumは「水の盾」という意味なので、もとはトレンチコートを提供するために生まれたブランドだと言ってもいいでしょう。

スナップのようなパーカー×トレンチコートといったカジュアルやスポーティなスタイルにもハマってしまうトレンチコートが、元が軍服だったなんてちょっと意外ですよね。
 

軍服としてのトレンチコートの機能、エポーレットにガンフラップ

トレンチコートの形は、軍用されていた時代からほとんど変わっていません。
たとえば、肩にボタンでつけられているエポーレットと呼ばれる部分は、軍人のバッヂをつけたり、水筒を吊り下げていた部分。
布地を二重にできる胸元のガンフラップは、その名の通り銃を撃つ衝撃から身を守るものでした。
スナップは通勤にもぴったりのトレンチコートスタイルです。
ベーシックアイテムの中に、ちょっと個性派のバッグでアクセントを。
軍服として生まれたトレンチコートですが、その機能美をおしゃれと捉える平和な日本に生まれって良かったものだとつくづく思います。

ライター:みずしま

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みずしま

着付け師の母のもとで育ち、和装・洋装問わずコーディネートの面白さに目覚める。大学院を終えたのち、おカタイ職業に就いたものの、「おしゃれな格好が出来ないこと」が想像以上のストレスとなり退職。現在は学生時代から続けているライター業で生計を立てている。普段から和装をする機会も多く、そのこともあってかシンプルな形の中に小物や色味でメリハリをきかせたコーディネートが得意。趣味は観劇で、特に歌舞伎の鑑賞はライフワーク。観劇中もついつい衣装に目がいってしまうのはご愛嬌。