トレンドカラーとして、人気継続中なカーキ色。カーキというと、”くすんだ緑色”をイメージする人が多いと思います。しかし、本当のカーキ色はまったく緑っぽくないんです!
今回は、カーキ色をコーディネートから詳しく解説します♪
もくじ
キチンと定義されているカーキ色は、緑じゃなくて黄土色!?
「カーキ」とは、「土埃」を意味する言葉です。カーキ色としてきちんと定義されているのは、黄土色に近いカラー。ちょうどこちらのスナップのオールインワンのような、黄みが強い色です。陸軍の活動をする際に、黄土色は「目立たないカラー」として使われてきたようですが、森や草原では緑色のほうが目立ちにくいため、緑色の軍服を採用することも。
そのために、黄土色から深い緑色までの幅広いアースカラーをすべて「カーキ」と呼ぶことになったそうです。
MA-1やモッズコートなどに使われる「カーキグリーン」
こちらのロング丈のコートは、ミリタリーによく使われるカラー。カーキ色でも間違っていないのですが、正しくは「カーキグリーン」といいます。やや薄くてくすんだ緑色で、MA-1ジャケットやモッズコートでもよく使われています。
カーキグリーンは、カーキ色の中では印象が強くないほうなので、自然体でナチュラルなテイストになるのが特徴です♡
暗めな黄緑色で、うぐいす色ともいう「オリーブグリーン」
こちらのレインコートは、オリーブの木の葉のようなカラー「オリーブグリーン」。うぐいす色にも似たカラーで、やや暗めな黄緑色なのが特徴です。
この色よりも茶色っぽく、オリーブの実のようなカラーになると「オリーブ」色に。
カーキ色として一番使われている「ミリタリーグリーン」
こちらのスナップのワークパンツは、深くてくすんだ緑が特徴の「ミリタリーグリーン」。カーキ色として一番よく使われているカラーです。
ミリタリーテイストがあり、マニッシュな印象のミリタリーグリーンは、辛口なテイストが魅力のカラー。甘いコーディネートを引き締めたり、大人っぽく仕上げたりする効果があります♪
ミリタリーグリーンやオリーブグリーンよりも枯れたような色味の「モスグリーン」
ミリタリーグリーンやオリーブグリーンよりも少し枯れたような色味を持つのが「モスグリーン」。モスとは苔(コケ)を意味し、苔のような暗い黄緑色のことを言います。
メンズライクで渋めなモスグリーン。キレイ色と組み合わせると、甘辛なコーディネートに仕上がりますよ♪
グリーンがかったカーキをぐっと濃くしたような「ダークカーキ」
グリーンかかったカーキ色を濃くしたような「ダークカーキ」。ぐっと深みのある色味で、シックなテイストを持ちます。
「淡いくすみカーキ」は大人っぽいニュアンスたっぷり
灰色がかったような「淡いくすみカーキ」は、ベージュともグリーンともいえない微妙な色味が印象的。
スモーキーで大人っぽいニュアンスは、オーバーサイズなアイテムと相性バツグン。ゆったりとしてリラクシーなコーディネートを楽しめます。
「抹茶ミルクのようなカラー」もカーキ色の種類の一つ
スナップのニットのようなカラーも、カーキ色の種類の一つ。最近人気のミントカラーと混同されがちな色ですが、もっと青みが強くて爽やかな印象を持つのが本来のミントカラーなんです。
柔らかなカーキ色は抹茶ミルクのように上品な雰囲気。ふんわりした春色なので、コーディネートが可愛いテイストに仕上がります。
いかがでしたか?
定義があいまいだからこそ、種類がたくさんあるのがカーキ色の特徴。本来のカーキ色は黄みが強い黄土色ですが、今では落ち着いたグリーンをカーキ色と呼ぶことが一般的になりました。
今回ご紹介したカラーはそれぞれ名前がついていても、すべて「カーキ色」。アースカラーであれば、サンドベージュのような薄いベージュもカーキ色と呼ぶこともあるそうです。
カーキ色でどんなカラーをイメージするかは人それぞれで違いますが、アースカラー=カーキという意味では、大抵は間違っていないことになりますね。
そして、この幅の広さこそカーキ色の魅力。バリエーション豊富で甘さを抑えたマニッシュな色味は性別を感じさせず、ジェンダーレスな着こなしにぴったりです。
2016年7月19日 公開
2021年3月13日 更新
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カーキ、「合わせてはいけない色」ってある? – #CBK magazine
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