洋服の柄はバリエーションが多くて多種多様。定番のストライプ・ドット・花柄なら知っているけど、それ以外の柄はよくわからない……という人が多いのではないでしょうか。
そこで今回は、SNSやファッション誌で見かける「あの柄」の名前を一挙ご紹介。いまさら聞けないアパレル用語を、よくわかるおしゃれな画像で解説します。
もくじ
1|幾何学模様(ジオメトリック柄)
見かける頻度が高いものの、名前がわからない柄の筆頭が「幾何学(きかがく)模様」。円・三角形・方形などの図形で構成されている柄の総称です。別名は「ジオメトリック柄」。
連続したパターンになっていて、モダンでスタイリッシュな雰囲気が持ち味。存在感があるのでコーデのアクセントに最適です。
2|カモフラージュ柄(迷彩柄)
辛口なカジュアル服によく使われているのが、スナップのような「カモフラージュ柄」。ミリタリー由来の柄で別名「迷彩柄」。略して「カモ柄・カモフラ」と呼ぶこともあります。
森林に溶け込むよう、カーキ・ブラウン・モスグリーンなどの配色で構成されているのが特徴です。
3|ペイズリー柄
勾玉(まがたま)のような模様の「ペイズリー柄」は、インドのカシミール地方が発祥。菩提樹(ぼだいじゅ)や、ヤシの葉・糸杉・草花などのさまざまな植物をモチーフにしているとされています。
抽象化された曲線と連続したパターンは、エスニックでありながらエレガントなムードたっぷり。大人の女性に人気の柄です。
4|エスニック柄
春夏モノのファッションに多いのが「エスニック柄」。本来は「民族衣装的な柄」という意味ですが、アパレル用語としては東南アジアをイメージさせるような柄が一般的。カラフルで開放的かつ民族的な柄を指します。
5|ダマスク柄
高級なカーテンやクッションカバーを連想させるような柄は「ダマスク柄」。中世のシリア都市・ダマスカス発祥で、花・フルーツ・鳥などをモチーフ化した装飾パターンです。
柄の配色は少なめでシック、ラグジュアリーな雰囲気が特徴。ブラウスやスカート・ワンピースの柄に使われています。
6|ノルディック柄(北欧柄)
北欧柄のニットといえば「ノルディック柄」。ノルウェー発祥の伝統的な編み込み柄のことをいいます。
トナカイや雪の結晶をモチーフにした柄はノスタルジックなムードたっぷり。総柄ではなく、襟まわりや胸元に施されているのが一般的です。
7|アーガイル柄
ひし形が並んでいるような柄は「アーガイル柄」。英国発祥でチェック柄の種類の一つです。ひし形が連なったダイヤモンドチェックの上に細い線がクロスしているのが特徴。ニットや靴下の定番柄です。
8|ブロックチェック柄(市松模様)
チェッカーフラッグのような柄は「ブロックチェック」。白黒または濃淡のある2色の四角を交差して配列した柄を指します。日本古来の柄でもあり、和名を「市松模様(いちまつもよう)」といいます。
9|ハウンドトゥース(千鳥格子)
ギザギザしたチェック柄は「ハウンドトゥース」。犬の牙のように見えることから、「ハウンド(猟犬)トゥース(歯)」というファッション用語が付けられています。白黒の配色で構成されるのが一般的。
和名は「千鳥格子(ちどりごうし)」。千鳥が規則正しく並んでいる様子に似ているのが名前の由来です。
10|ヘリンボーン
V字が連続したような模様は「ヘリンボーン」。交互に斜めの模様で縦縞(たてじま)を作った柄です。開いた魚の形に似ていることから「ヘリン(ニシン)ボーン(骨)」と呼ばれています。
元々はウールなどの平織物を表す生地の名前ですが、最近では柄名として注目を集めています。
11|パイソン柄
アニマル柄といえばレオパード(ヒョウ)柄が定番ですが、爬虫類のような柄は「パイソン柄」。英語ではニシキヘビを指しますが、ヘビ柄の総称です。
バッグや靴などのファッション小物が人気。ファッション業界に広がるエシカルの流れにより、最近ではフェイクレザーの型押しが一般的です。
12|ダルメシアン柄
白地に黒の斑点をまばらに置いたような「ダルメシアン柄」。犬種のダルメシアンに似ているのが名前の由来です。
斑点のサイズは不規則で、正円に比べて歪みがあるのが特徴。見た目に似ていることから「ランダムドット」と呼ぶ場合もあります。