1960年代と2012年、「シャーベットカラー」が2度も流行した意外な理由とは?

2012年からトレンドになっている「シャーベットカラー」。
パステルカラーでありつつ、どこか清涼感を思わせる色は、私たちを元気にしてくれます。
実はこのシャーベットカラー、1960年代にも一度流行しているんです。
今回はシャーベットカラーが2度も流行した、意外な背景をお届けします♪

「シャーベット」という表現のカラーが最初に流行したのは1960年代

1962年の春夏、日本は「シャーベットトーン」と言われるカラーのファッションであふれかえりました。流行色として提供されたシャーベットトーンを、百貨店業界とお菓子業界が手を取り合い、市場展開したのです。結果、多くの人びとの知るところとなりました。複数の業界の共同キャンペーンによる、大きな成功例の一つです。
また、それまでの日本では流行色はあくまで単色(たとえば今年のトレンドは赤、といった具合)でしたが、シャーベットトーンが知られることになり、この考えが少し前進。つまり、単色ではなく、トーン自体をそろえるという意識を持つようになったのです。

爽やかで清涼感のあるミントグリーンには、シャーベットカラーの中でも上品さがあります。
シャーベットカラーを使うときには、スナップのようにホワイトと合わせるのが一番の王道です。全体的にしまりのないイメージにならないよう、ヘアアレンジを少し凝ったものにしたり、小物をうまく使ったりすると良いでしょう。

2012年のシャーベットカラー流行に隠されたヒミツ

「シャーベットトーン」の成功から月日は流れて2012年。明るい「シャーベットカラー」がまたも注目を浴びることとなりました。この裏には、東日本大震災で沈んでしまった思いを、ファッションの面からも励まそうとする流れがあったためと考えられます。
明るいカラーを着ることで、心理的にも活動的になる効果があることは知られていますよね。
元気を得たいという私たちの気持ちが、シャーベットカラーの流行に大きく影響したのです。ファッションはいつの時代も、私たちに気持ちの変化をもたらしてくれますね。

このトップスのような、柔らかなパープルのシャーベットカラーは年代を問わずにおすすめできます。10代からそれこそおばあちゃままでが似合う懐の深いカラーなので、高品質のものを長く着続けるのもおすすめ。ところで、1960年代のシャーベットトーンと、2012年からのシャーベットカラーでは、意味合いが少し異なります。シャーベットトーンがより白の強い色であるのに対し、シャーベットカラーは淡い色を広く指す場合が多いので、今まで「パステルカラー」と呼んでいたものが「シャーベットカラー」と呼ばれることもあるようです。

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みずしま

着付け師の母のもとで育ち、和装・洋装問わずコーディネートの面白さに目覚める。大学院を終えたのち、おカタイ職業に就いたものの、「おしゃれな格好が出来ないこと」が想像以上のストレスとなり退職。現在は学生時代から続けているライター業で生計を立てている。普段から和装をする機会も多く、そのこともあってかシンプルな形の中に小物や色味でメリハリをきかせたコーディネートが得意。趣味は観劇で、特に歌舞伎の鑑賞はライフワーク。観劇中もついつい衣装に目がいってしまうのはご愛嬌。