オシャレに気合の入る春。しかし一方では花粉症に悩まされている方が多いのも事実です。鼻水、くしゃみ、目のかゆみなど不快な症状でオシャレ女子も気分がダウン。そんなとき薬に頼るのも良いのですが、自然の恵みである植物を使うのもひとつの手ですね。眠気などの副作用のないアロマオイルやハーブティーを使った花粉症対策をご紹介します。
そもそも、どうして花粉症になるの?
<粘膜の繊毛が花粉の侵入を守っている>
鼻や喉の粘膜には繊毛(せんもう)という外からの異物の侵入を守るものが生えています。花粉はこの異物に当たるので、花粉が入って来ると繊毛運動をして体外へ押し出します。
<粘膜の働きが弱まると花粉症へ……>
外の冷気、部屋の乾燥などが粘膜の水分を奪って繊毛の働きを弱めます。そして花粉の多い季節になると侵入が多すぎて粘膜の働きがオーバーワークとなり、守りきれず花粉症へと移行していくのです。
花粉症のつらい症状はなぜ起こるのか
●くしゃみ……侵入してきた異物(花粉)を吹き飛ばそうとする反応。
●鼻水……侵入してきた異物(花粉)を水で押し流そうとする反応。
●鼻づまり……鼻の中の血管が広がると圧迫されて鼻の穴が狭くなり、異物の行方をさえぎっている状態。
●目のかゆみ……目のまわりで白血球が異物と直接戦っている状態。
アロマオイルで花粉症対策
植物には薬理効果が期待できるものがあり、古来から民間療法として使われてきました。アロマオイルとは薬理効果のある植物の花、葉、実、皮から採取したオイルを濃縮したものです。香りを楽しむだけでなく、美容や健康に役に立ってくれる嬉しい存在なんです。
<効果的なアロマオイルの使い方>
ティッシュやマスクに1滴つけて香りを吸入します(直接肌に触れないように注意)。家ではカップに熱湯を注ぎ、アロマオイルを2滴ほど垂らして蒸気を吸入します。
<花粉症の症状緩和を期待できるアロマオイル>
●花粉症の症状緩和を期待できる精油をピックアップしました。
ティートリー……抗炎症作用、抗菌作用(空気の浄化)
ユーカリ……抗ウイルス作用、粘膜溶解作用
ラベンダー……抗炎症作用、かゆみを抑える、抗菌作用
ペパーミント……かゆみを抑える、知覚麻酔作用、リフレッシュ効果
ハーブティーで花粉症対策
ハーブティーも味方に……。
ネトル……花粉症や皮膚炎などアレルギー反応を和らげます。また鉄分、ミネラルが豊富で造血作用もあるため女性特有の悩みに適しています。
エルダーフラワー……抗アレルギー、抗ウイルス作用があります。花粉症やカゼの初期症状を和らげます。また気分を落ち着かせる作用があるので、寝る前のお茶としてもおすすめです。
ローズヒップ……ビタミンC補給(免疫力アップ)、強壮、利尿作用があります。
薬が苦手な方、薬の飲めない妊婦さんはぜひ自然の力で嫌な花粉症の症状を和らげてみてくださいね。