ファッションのインスタグラマーは多くいますが、50代になるとそう多くはありません。
今回、ニューロープが運営するファッションメディア「#CBK magazine」の中でも人気モデルのaccoさんにインタビューさせていただきました。Instagramにファッションスナップを載せたきっかけや色々なトレンド、ライフスタイルを経て、今のスタイルに至った経緯などについてお話いただきました。
※ 遠方、またコロナウィルスの影響もありzoomで実施しました。
断捨離がきっかけではじめたInstagramの投稿
広島でフォトレッスンなどを開催し、カメラマンとして活動しています。プライベートでは、4人の息子がいますが、全員20代になり子育てはようやく終わりました。
Instagramをはじめたきっかけは何ですか?
ファッションのInstagramは、実は片付けからはじまりました。
片付けについて学び、少しだけ自分で講座を開催していた時期があったのですが、皆さん「クローゼット」について悩んでいらっしゃいました。「クローゼットの中身を把握していない」「何が似合うかわからないので捨てられずにいる」などですね。そこで、「まずは把握しましょう!」と、ひとつひとつ写真に撮っていったのがはじまりです。
Instagramは元々色々なものを自由に載せていたのですが、クローゼットに入っているアイテムだけを載せるファッションのアカウントを作り、誰に見せるわけでもなく自分の記録として始めました。アイテム単体の写真からはじまり、コーディネートの置き画になり、フォロワーさんから「着ている写真が見たい」というリクエストがあったので勇気を持って着用画像をアップするようになりました。
自撮りで見えてきた第三者としての自分
自撮りをするのは本当に怖いことなのですが、今までにない発見が色々ありましたね。普段自分では見れない後ろ姿も「こんな風に見えていたんだ」とびっくりしました。
出かける際に姿見で自分を確認して「いいかな」と思っていても、写真を撮って見てみると「これはないでしょ…」ということが何度もありました。自分で見えている姿と写真では、不思議なくらい全然違うんです。
写真にすることで客観的に見られるようになるのですね。自撮り写真で自分の姿を見るのは本当に恐ろしいことですけれど、自分のためにも撮ってみて良かったなと思います!
自撮りは確かに怖いですね…ご家族やご友人はInstagramのアカウントや#CBK magazineの記事をご存知ですか?
息子たちはファッションスナップのアカウントはたぶん知らないと思うのですが…いえ、どこかから知れ渡っている気もするので、知っているかもしれません。でもお互いに特に何も触れずにいます。笑
お友達からは#CBK magazineの記事がYahoo!に載ったときの反響が大きく、しばらく連絡を取っていなかった方からメッセージをいただき嬉しかったですね。
統一感のあるお写真ですが、いつもどのように撮影をしていますか?
撮影場所は自宅のガレージです。ちょうど良い高さに小窓があり、そこにカメラを置いてタイマー撮影をしています。高さはかなり重要で、上すぎても下すぎてもスタイルが悪く写ってしまうので、絶妙な高さを探すのが大事です!
50代になりライフスタイルもファッションも自由になった
#CBK に登録いただいた理由は?
私自身、50代のファッションについて色々と悩みがあったので、同じようにファッションについて知りたい方は多いはずだと思っていました。昔と違って今の50代はまだまだ若いし、100年時代になったら折り返し地点でしかないので、もっとファッションを楽しみたい。私が参加することで、他の方の参考になったり、他の方も参加いただけるようになったりすれば良いなと思って登録しました。
ありがとうございます!
以前より気になっておりましたが、#CBK magazineでは、accoさんの写真をたくさん使わせていただいています。「50代」と年齢が出ることに抵抗はありませんか?
年齢を出したくない方もいらっしゃるかなと思いますが、私の場合はそうではなかったです。年齢はむしろ出していただきたいです。そのほうが色々と許される気がするので。笑
若く見られれば良いというわけでもないですし、読者さんに「いくつの方だろう?」と思われるようであれば50代だということを知っていただきたいなと思います。
断捨離がきっかけとのことでしたが、洋服を上手に減らせた理由はありますか?
片付けをして、クローゼットにあった洋服やバッグ・靴は半分くらいに減らしました。メインのクローゼットに入っている洋服は40枚くらいで、別のクローゼットにコートなどの大物を置いてあります。
今、世の中で” サステナブル” という言葉が使われていますが、私も「いい加減次々に洋服を買い替えるというのをやめたい」と思うようになってきました。
フリマアプリには本当に救われたなぁと思います。去年までは似合っていたのに、急に今年はしっくりこなくなるということが起こるのですが、傷んでいない洋服を捨てたくはなかったので、フリマアプリでお譲りしています。
出品すると使用感やサイズなどを質問され、それに答える手間はありますが、気に入っていただいた方に購入いただくことで罪悪感もかなり薄れますね。
あとは、子育てが終わったタイミングも関係していると思います。息子4人が野球をしていたときは、1日3回は洗濯機を回していて子どものことに追われていたし、子ども関係の交流もあると色々なバリエーションのお洋服が必要でしたが、今はそれらが落ち着いたので少ない洋服でも回るようになりました。
クローゼットも人生も余裕を持たせることが重要
メンタルとクローゼットはすごく繋がっていると考えていて、7,8割くらいにキープするのが良いですね。洋服、食器、スケジュールに人間関係もぎゅうぎゅうにしてしまうと新しいものが入ってこなくなってしまうなと思っています。色々といっぱいになっていないかは、意識するようにしています。
コンサバすぎず、カジュアルすぎないaccoさんのスタイルがとても素敵です!20代から50代にかけてあらゆるブームを通過したと思いますが、今のaccoさんスタイルに到着した理由はありますか?
それこそ若い頃は色々なスタイルをしていました。子育て中は男の子ママということもあり、カジュアル路線になりましたね。でも、元々ジャケットやシャツも好きだったので、色々と模索しつづけ、その中間を選んで今に至りました。今でも色々揺れることはあります…
参考にしている方、憧れの方はいらっしゃいますか?
最近いくつかワンピースを購入したのですが、きっかけになったのは高山都さんです。身長も髪型もそんなに大きく変わらず、ラブリーすぎない雰囲気がすごく可愛いですね。年代は違いますが、参考にできるポイントがあるなと思って見させていただいています。
同年代では、やはり ”奇跡の50歳” 石田ゆり子さんですね。もちろんすごく努力もされていると思うのですが、自然なかんじで綺麗に年齢を重ねている美しさは本当に素敵です。
50代に外せないのは「清潔感」
50代になり変わったことはありますか?
似合う、似合わないがはっきりしてきたなと思います。それは写真を撮ることでさらに見えてくるのですが、洋服選びも迷いが少なくなりました。
50代になると、トップスよりもボトムスにコンプレックスを持つ方は多いかなと思います。トップスを頻繁に買い替えるより、似合うボトムスを見つけることでスタイル良く見えるようになりますね。一度、しっかりとボトムスと向き合うことで、迷子になりにくくなります。
鉄則としては、サイズを小さめにしないこと。もちろん好みはあると思いますが、ジャストサイズよりワンサイズ大きめにしたほうがスタイルアップに繋がるかなと思います。
あと大切なのは清潔感のあるスタイルにすること!どうしてもしわなどが気になるお年頃になるので、なるべく綺麗に見えるように気を付けています。
50代になると身体も丸くなっていくので、ニットよりシャツやジャケットなど、ある程度形ができているものに身体を合わせていくことで綺麗に見えるかなと思います。清潔感、レフ版効果を狙うためにもホワイトはオススメです。
最後に、同世代の方へメッセージをお願いします!
ファッションに関するお悩みは一緒だと思っています。怖いけど、一度自撮りをしてみてください。Instagramに載せたり、誰かに見せたりする必要はないので、自分で見てみるだけでいいです。写真にすることで客観的に見え、色々と得るものがあると思います。
50代になると似合うものが減ってくる一方で、今まで似合わなかったものが似合ってくることも…子育ても終わって「〇〇ちゃんのママは変な恰好しているね」と言われることもなくなるので、色々と自由になっておまけのような世代かなと思います。
まだまだ色々なファッションが楽しめる世代なので、自分の気持ちが上がるものを着て楽しんでほしいです!
本日はお忙しい中ありがとうございました。
引き続き、素敵なスナップを楽しみにしております!
関連リンク
- accoさんのInstagram:https://www.instagram.com/welcome092/
- 「#CBK」accoさんのコーデ一覧:https://cubki.jp/profiles/akiko_tanaka
- 「#CBK magazine」accoさんの記事:https://magazine.cubki.jp/articles/tag/acco
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