ファッション業界にてデザイナーを経験、現在はライターとして活動中のm.NaNaさん。元デザイナーとしての目線をもとに、オシャレのコツについてご紹介いただきます。
第3回は【ワントーンコーデのテクニック】について。
洗練されたファッショナブルな着こなしが楽しめる「ワントーンコーデ」は、日頃から実践しているという方も多いのでは? とりあえずアイテムの色を揃えればまとまって見えるのですが、3つのポイントを頭に入れておくともっとオシャレに見せることができます。
今回は、私がデザイナー時代のコーデ組みにも取り入れていた「ワントーンコーデ」の作り方を3つのポイントに分けてご紹介。ほんの少し意識するだけで着こなしをクラスアップできるので、ぜひ試してみてくださいね。
【1】ワントーンだけど「明度・彩度を変える」
まずご紹介するのは、同じ色合いだけど濃淡や鮮やかさの異なるアイテムを合わせて、ワントーンコーデにメリハリをつけるテクニックです。アイテムを選びやすいので初心者さんにもおすすめ。
こちらのスナップは、薄いブラウン・濃いブラウン・ベージュの3トーンでコーデを完成させています。明度・彩度の異なるアイテムを組み合わせると、ワントーンコーデだけど地味見えせず、おしゃれな雰囲気を作りやすいです。
こちらは、濃いグレー・薄いグレー・黒・白の無彩色で作ったワントーンコーデです。アクセントに黒や白を使って引き締めることで、よりバランスアップしています。
【2】同じ色でまとめるときは「素材感を変える」
コーデ全体を同じ色で揃えて、より洗練感を出したい……! そんなときは「素材感」の異なるアイテムを組み合わせるとメリハリがついて、野暮ったさを排除できますよ。
こちらは繊細で柔らかなシフォンのワンピースに、厚みのあるスウェットを重ねて素材感の違いを楽しんだコーデ。同じ色でまとめているのに、ちゃんとトップスとボトムスで異なる表情を演出していますよね。
こちらは、ハイゲージニットとデニムでさりげなく素材感の違いを出しています。こういったさりげない組み合わせは、きれいめコーデを作るときにおすすめです。よりカジュアルにしたいときは、ローゲージのざっくりニットに替えると即イメージチェンジできます。
ワンピースの場合は、異なる素材感のベストなどを重ねるテクニックがコーデしやすく、おしゃれな奥行きも加えることができるのでイチオシです。
コットンワンピース×エナメルベルトなど、小物で素材感の違いを演出するのもメリハリを作るテクニックなので、ぜひ試してみてください。
【3】ワントーンに「柄モノを使ってみる」
3つ目にご紹介するのは、柄モノを使ってワントーンコーデに奥行きをプラスするテクニック。お洋服の企画段階で、柄モノアイテムと他アイテムの色を合わせることがよくあるんです。無地と柄モノで色が揃うものを見つけたら、ぜひ組み合わせて着こなしてみてください。
こちらは、ブラックの花柄ワンピースにパーカーを重ねたワントーンコーデ。ブラックやホワイト、グレーなどの無彩色は無地と柄モノの色を合わせやすいので、難易度がグッと下がります。
2020年秋冬トレンドといわれているオールブラックコーデも、このように柄を加えると奥行きを作ることができるので、間延びを防止できますよ。
こちらのスナップでは、オリエンタル柄パンツのブラウンをトップスと揃えています。ワントーンだけど地味見えせず、しかもおしゃれさを倍増させてくれるテクニックなので、ぜひアイテム選びの参考にしてみてください。