長年美容師をしている筆者の肌感覚として、30代は、「若いコ」から「大人」へのシフトで揺らぐ時期。流行りを追いかけるのをやめ、自分らしい髪形を求める人が増えるように思います。そこで今回は、30代が「自分のなりたい」を見つけるための「美容師への質問のコツと具体例」をご紹介♪
まずは「自分の素材」、次に「自分が属している年代」、それから「社会全体のトレンド感」といった具合に、細かなことから大枠へとサイズアップするように質問する。これが、30代が似合う髪形を美容師に相談するときのコツです♪ 保存版としてぜひご活用ください!
※こちらの記事では、あくまで参考としてスナップを選定しています。
もくじ
ステップ1/自分が持つ「素材」を知るための質問
まずは自分の「素材」を知るところから。髪質や顔の輪郭など、ヘアスタイルには必要な材料があります。それらの特徴は、自分ではわかりにくかったり、誤解していたりすることが多いもの。毎日たくさんの髪を見ている美容師に客観的な目で判断してもらうことは、似合う髪形がわかる最初のステップになります♪
「自分を客観視できる」質問
「私ってどんな雰囲気を持ってるの?」
似合う髪形をピンポイントで尋ねると、長さやボリュームについてなど、テクニカルな返事が返ってくる可能性があります。でも似合わせにとって大事なのは、特定のヘアスタイルを当てはめることより、「雰囲気をフィットさせる」こと。自分が醸し出す空気感を知っておくと、似合う髪形の絞り込みに役立ちますよ♪
「自分に対する誤解に気づける」質問
「私の顔の輪郭って何タイプになるの? 骨格にはどんな特徴がある?」
「私って○○顔」の認識は、意外と間違っていることが多いもの。認識のズレを修正するためにも、美容師に聞くのが得策です。覚えておけば、その後も自分で似合う髪形が見つけられます。今まで手を出せなかったヘアスタイルを開拓できるかも!
「自分に似合う色」についての質問
「基本的には寒色系・暖色系、どちらが似合うと思いますか?」
ブルーベース・イエローベースを見極めるこの質問。ヘアカラーの似合わせで必ずと言っていいほど美容師が参考にする項目です。最近では無料で診断できるサイトもありますが、”職業として色を扱う”美容師に改めて確認してみると新たな発見があるかもしれません。
ステップ2/髪形を「30代にマッチさせる」ための質問
「30代に入って、”いかにも若者!”な髪形に気恥ずかしさを感じるようになった」という声をよく耳にします。と同時に、「年代に応じて髪形をどう変化させればいいのかわからない」と悩む人も多い様子。年齢を味方につけるヒントは、やはり本職の美容師に聞いてみるのが一番です♪
「年齢にあった髪形の似合わせ方」に関する質問
「髪形を”20代から30代へシフトする”ってどういうこと?」
同じ髪型でも、年代によって似合わせのポイントが違ってきます。たとえば前髪の厚みだったり、ヘアカラーの色味だったり。30代の魅力を引き出すには何が必要なのか、20代のころと何を変えればいいのか、ぜひ質問してみてください♪
「NGポイント」を確認できる質問
「いまの年代でやると”イタく見えてしまうこと”は何?」
似合う髪形を美容師に勧められると、「それ以外はNG」と思ってしまいがち。それは、若さも大人の魅力も兼ね備えた30代にとってあまりにももったいないこと。オシャレの幅を狭めてしまっては本末転倒です。避けるべきポイントを押さえておいて、「そこさえ気を付ければOK」と構えたほうが気持ちがラクかもしれませんよ♪
「比較材料を集める」質問
「30代はどんな髪形をオーダーする人が多い?」
ほかの同世代の人たちはどうしているのか、もぜひ参考にしたいですよね。30代の悩みに日頃から向き合っている美容師なら、自分以外のサンプルをたくさん聞かせてくれるはず。「もっと思い切っていいんだな」「やっぱり落ち着いたヘアカラーにする人が増えるんだな」など、自分の考えを精査するのにきっと役立ちますよ♪
ステップ3/髪形の「トレンド」をつかむ質問
ヘアスタイルには必ず「時代感」があります。どの年代も、そのトレンドをうまく取り入れる人がオシャレな人です。流行りの髪型はスマホでチェックできますが、それを年代に合わせて取り入れるのが難しいところ。知りたいのはその”サジ加減”ですよね。まさに美容師に聞くべき質問です♪
「流行りと好みのすり合わせ方」についての質問
「30代がトレンドを取り入れるコツはある?」
似合わせのリアルな現場に立つ美容師は、「年代や好み」と「トレンド」を上手にすり合わせる髪型を常に考えています。この質問を投げかけてみることで、スマホで検索した結果とは違う答えを得られるはずです。流行りモノのように流動的なことのチェックは、他力本願がちょうどいいかもしれませんね♪
「キレイも快適も両方手に入る」質問
「似合わせと悩み解決を両立できる髪形はある?」
ボリュームが出にくくなった・クセが強くなってきた・ダメージになりやすくなった……など、30代に入ると髪の悩みにも変化が訪れることがあります。でも、悩みがあるから似合わせは後回しと諦めないで。似合わせをベースに悩みも解消する髪形は、美容師に相談しがいのある項目です♪
ステップ4/上手に歳を重ねる方法について質問する
30代で急浮上するのが「白髪」の悩み。髪のエイジングと向き合う年代に差し掛かると、戸惑うことも多いですよね。でも上手に付き合えば、年齢と共に魅力も積み上げることができます。自分の髪の未来像が描けるような質問をしておくと、大人のオシャレが待ち遠しくなるはず!
「白髪染めデビューのタイミング」についての質問
「白髪染めはいつからすればいい?」
一般的に、30代半ばごろから気になりだす白髪。「見て見ぬふりをどこまで続けられるか」「どのタイミングで白髪染めに切り替えればいいのか」など、わからないことも多いのでは。不安な気持ちをそのまま美容師に相談すれば、解決の糸口を一緒に見つけてくれますよ♪
「エイジングを味方につける」質問
「白髪を楽しむヘアカラーはある?」
白髪の割合は、数本しかない時期・チラホラ時代・本格的に目立つようになってきた頃・半分くらいの割合になった状態、とさまざま。それぞれの段階で楽しみ方があります♪ 大人になるほどに選択肢が増える白髪染めについても、ぜひ相談してみてください。