一定の年齢層からの認知度が高い「チョッキ」。しかし若い世代では「聞いたことがあるけど何かわからない」というケースが多く、今ではやや死語になっているファッション用語です。
昭和っぽいレトロ感のあるチョッキ、最近は何と呼ぶのでしょうか。
チョッキの由来は? 最近の言い方は?
そもそもチョッキとは、袖のない中衣(シャツとジャケットの間に着るアイテム)のこと。名前の由来には諸説あり、シャツの上に直接着る「直着」が語源という話もあります。
最近では「ベスト」と呼ぶのが一般的。ちなみに、韓国でも袖なしの上着をチョッキと呼ぶのだそうです。
チョッキといえばピッタリサイズだけど……今の主流はゆったりめサイズ
「チョッキ」にはピッタリめシルエットのイメージがありますが、最近の「ベスト」はゆったりめが主流。やや大きめのサイズをリラックスした雰囲気で着こなすのが人気のスタイルです。
中でも襟ぐりがVネックのものは、スッキリ決まる・大人っぽく着こなせると大人の女性ウケ抜群。体の真ん中を温めつつ、上半身の体型カバーにもピッタリなアイテムなんです。
最近のベストはデザインバリエーションが豊富!
近ごろは重ね着スタイルが人気となっている影響もあり、ベストのバリエーションはとっても豊富。遊び心のあるデザインが続々登場しています。暖かく着るというよりも、アクセントとして使うのが今どきのコーディネートです。
ベストは「ジレ」とはどう違う?
袖のない中衣といえば、「ジレ」もチェックしておきたいもの。フランス語であるジレは、ベストとほぼ同じ意味を持つ言葉です。
しかしデザインが多様化してきたことで、ファッション用語としては分類して使うことも。最近よく使われているカテゴライズには、以下のようなものがあります。
・ニット生地、短い丈のもの → ベスト
・布帛生地、前あきデザイン、ロング丈 → ジレ
また、ベストはカジュアル、ジレはキレイめ、というイメージでの分け方も。近年、アイテムの線引きはあいまいになってきています。