多くの柄の中でバリエーションがもっとも豊富な「チェック柄」。種類が多い上に同じような格子柄で構成されているため、「違いがよくわからない」と悩ましい柄でもあります。
そこで今回は【チェック柄の種類】を一挙ご紹介。わかりにくいファッション用語をオシャレでわかりやすい画像で解説します。
もくじ
1|ギンガムチェック
チェック柄の中で一番シンプルなのが【ギンガムチェック】。縦と横の線幅が均一の定番柄です。
白&違う1色で構成された2配色のチェック柄で、地色は白いのが一般的。爽やか・クリーン・若々しいといったイメージを与え、春夏モノの服でよく見かけます。
2|マドラスチェック
夏モノの衣料でよく使われるのが【マドラスチェック柄】。インドのマドラス地方(現在のチェンナイ)が発祥の語源で、チェック柄のパターンは大柄で不規則。オレンジ・イエロー・グリーンなどカラフルな格子柄が特徴です。
マドラスチェック柄のファッションアイテムは、レディース服はどちらかといえばリゾート向き。対してメンズ服はボタンダウンシャツやサマージャケットなど、一転してトラッドな雰囲気です。
3|ブロックチェック(市松模様)
白と、そのほかの1色の正方形を交互に配置したような柄が【ブロックチェック柄】。チェス盤に似ていることから「チェッカー柄」とも呼ばれ、日本の伝統柄である【市松模様】とは同じ柄を指します。
白黒のブロックチェック柄は特にコントラストが強く、存在感たっぷり。布面積が少ないバッグや靴で取り入れるとコーデのアクセントに効果的です。
4|アーガイルチェック(ダイヤ柄)
スコットランドのアーガイル地方の伝統柄【アーガイルチェック】。ひし形とそれを交差するような斜めの細い線が特徴です。別名「ダイヤ柄」ともいい、ニット・カーディガン・靴下などニット製品で使われている柄です。
5|タータンチェック
よく知られている【タータンチェック柄】は、スコットランドの民族服に由来するチェック柄。一般的に大柄が多いものの、格子のパターンや太さ・色はさまざまです。
本来は、先染めのウール糸を綾織(あやおり)にした織物に使われていた柄で、上品で温かみのある雰囲気が特徴。スカートをはじめジャケットやマフラーなど、秋冬用アイテムに使われています。
6|グレンチェック
チェック柄のなかで、ひときわ細い線が特徴的な【グレンチェック】。イギリスの伝統柄の一つで「千鳥格子」と「ヘアラインストライプ(髪の毛のように細いストライプ柄)」を組み合わせて構成されたチェック柄です。
色味は大きく分けてグレーベースとブラウンベースの2種類。ボトム・ジャケット・コートなど幅広いアイテムに使われています。
7|ハウンドトゥースチェック(千鳥格子)
【ハウンドトゥース】は「猟犬の牙」を意味するチェック柄。日本では千鳥(チドリ)が並んだように見えるところから、【千鳥格子】と呼ばれています。
一般的には白黒のツートンカラーで構成され、規則的なパターンながらシンプルな格子柄ではない印象的な模様。レトロな雰囲気が特徴です。
8|ウィンドウペンチェック
【ウィンドウペン】はその名の通り「窓枠」のようなチェック柄。1本の細いラインを縦横に交差して、窓枠の格子を構成するチェック柄を指します。
スーツやジャケット、パンツなどによく使われていて、クラシカルな雰囲気が特徴。シンプルで知的なムードを演出します。