チェック柄の種類は多種多様。歴史が古いだけにバリエーションがあるため、「柄の名前がよくわからない」という原因になっている様子です。
そこで今回は洋服によく使われている柄に絞り、【代表的なチェック柄】をご紹介。曖昧なアパレル用語をコーデ画像から解説します。
もくじ
1|ギンガムチェック
爽やかなチェック柄の代表格が「ギンガムチェック」。白地プラス1色の2配色で構成されるのが一般的で、シンプルで小さな格子柄です。
薄手の平織モノによく使われており、春夏シーズン向き。ワンピース・スカート・パンツ・シャツの柄として人気です。
2|ブロックチェック(市松模様)
タイルのような正方形の柄は「ブロックチェック」。白黒など2色を交互に羅列したチェック柄を指します。ギンガムチェックとの違いは、正方形を入れ替えたような配列。パキッとしたコントラストが特徴です。
日本名は「市松模様(いちまつもよう)」。江戸時代から伝わる和柄でもあります。
3|ハウンドトゥース(千鳥格子)
ギザギザとしたチェック柄は「ハウンドトゥース」。犬の牙に似ていることから「ハウンド(猟犬)トゥース(歯)」という名前が付けられており、スコットランド地方の伝統柄です。白黒の2配色が一般的で、定番服はジャケットやスーツ。
千鳥が飛ぶような様子から、日本名を「千鳥格子(ちどりごうし)」といいます。
4|ウィンドウ・ぺン(ウィンドウ・ぺーン)
線が細い格子柄は「ウィンドゥ・ペン(ウィンドウ・ぺーン)」。名前のルーツは英語の「ウィンドゥ(窓)ペン(枠)」。四角い正方形が窓枠に似ていることに由来しています。
スッキリとしたチェック柄でシックな雰囲気が持ち味。きちんと感があり無難にまとまることから、オフィスファッションの柄として定評があります。
5|マドラスチェック
夏モノの服によく使われているカラフルなチェック柄は「マドラスチェック」。柄の発祥であるインドのマドラス地方が名前の由来です。
元々は色にじみや色落ちがある天然染料で染めた織物でしたが、最近はプリントが一般的。爽やかでナチュラルな雰囲気があり、カジュアルな半袖シャツやスカート・ワンピースの定番柄です。
6|グレンチェック
細い格子をまとめ大きな格子を形成したような柄が「グレンチェック」。スコットランド地方の伝統柄で、メンズライクなムードが持ち味。一般的にシックな2配色で構成され、ジャケットやパンツによく使われています。
7|アーガイルチェック
ひし形に細い格子を重ねたような柄が「アーガイルチェック」。ダイヤ柄と斜めの格子で構成され、スコットランド地方の伝統柄。冬モノのニットやカーディガン・靴下によく見られ、トラディショナルな雰囲気が魅力です。
8|タータンチェック
冬のマフラーやストールで目にするチェック柄といえば「タータンチェック」。複数の色で幅の違う格子を構成したチェック柄で、本来は先染めウールの糸を織り込んだ毛織物。クラシカルでトレンドに左右されず、トラッドスタイルの代表格です。