洋服の生地はコーデの印象を大きく左右するもの。とはいえ生地の名前がわからず、「お店やネットで探し出せない」とお悩みの声がチラホラ聞こえてきます。
そこで今回は【洋服の生地の名前】をシーズンごとにご紹介。画像からファッション用語を解説します。
もくじ
【春夏生地1】ブロード
春夏用シャツの生地といえば「ブロード」が代表格。一般的なワイシャツに使われていることでも知られています。薄手ですが丈夫で洗濯機で洗いやすく、アイロンの熱に強いのも特徴。
シャツ以外ではブラウス・シャツワンピースなどに用いられています。
【春夏生地2】リネン・リネンライク
ザラザラした手触りとナチュラルな風合いを兼ね備えた「リネン」。カラリとして吸水性・速乾性ともに優れた、盛夏向けの生地です。一方でゴワゴワしてシワになりやすく、価格帯は高め。
その影響から最近では「リネンライク生地」の服が人気傾向。本物の生地感に似せて作られており、気軽にリネン風ファッションが楽しめます。
【春夏生地3】シフォン
透けて見えるくらい薄手で柔らかい「シフォン」。ふわりと軽く涼しげな雰囲気が魅力です。透け感があるため、一般的には裏地付きのスカートやワンピースで取り入れられています。
【春夏生地4】オーガンジー
シアーシャツの生地として知られているのが「オーガンジー」。透け感はシフォンに似ているものの、パリッとハリがあるのがオーガンジーの持ち味です。
やや光沢があり、ボリューミーなシルエットが特徴。肌離れがいいので体のラインを拾わず、体型カバーにも◎。
【春夏生地5】楊柳(ようりゅう)
夏向け生地の中でも特にサラッとしているのが「楊柳(ようりゅう)」。縦方向に細かなシボ感があり、それが柳の葉を重ねたように見えるのが名前の由来です。別名「クレープ」。
生地の表面に凹凸(おうとつ)があるため肌に密着せず、風通しは抜群です。
【秋冬生地1】ツイード
秋冬のジャケットやスカートで人気の「ツイード」。数色の糸を使って織り上げた生地で、粗い手触りと小さなコブのような【ネップ】が特徴。クラシカルで上品な雰囲気があり、フォーマルコーデに合います。
【秋冬生地2】コーデュロイ
縦方向に畝(うね)があり、柔らかい手触りの「コーデュロイ」。起毛加工を施しているため暖かい空気の層が生まれ、保温性があります。
凹凸(おうとつ)のある畝がストライプのように見えることで、コーデがスッキリ決まる効果もアリ。素朴でマニッシュなムードを持ち、パンツやジャケット用の生地として定着しています。
【秋冬生地3】ベロア
毛足があり、しなやかな質感と上品な光沢を併せ持つ「ベロア」。ふんわりした起毛はすべすべと柔らかく、コーデに女性らしい印象を醸し出します。
見た目にエレガントな雰囲気がありますが、パイル生地なので伸縮性に優れており、着心地は申し分なし。コーデに秋冬らしさを出したいときにうってつけです。
【秋冬生地4】ダンボールニット
肉厚のパーカーやスウェットによく使われている「ダンボールニット」。名前の由来は、表と裏の生地を中糸で繋ぎ合わせた構造が段ボールに似ていることから。
段ボール状の構造は独特のハリと立体的を生み、クリーンな雰囲気を演出。カジュアルなアイテムでも品のよさを薫らせるのが魅力です。
【秋冬生地5】キルティング
生地と生地の間に中綿を挟み、規則的なステッチで押さえた生地が「キルティング」。斜めの格子が代表的なステッチのパターンですが、丸みを帯びたひょうたん型のステッチも人気です。
主にコートやジャケットなどのアウターに用いられています。最近ではスカートに使用されることも。
【通年生地1】サテン
ツルツルとした肌触りで高級感があるものが「サテン」。スナップのようなスカートをはじめ、ワンピースやブラウスとしてオールシーズン使える生地です。
つややかで滑りがよくドレープ性に優れているのが特徴。きれいめコーデにはもちろん、カジュアルな装いにも使われます。
【通年生地2】チュール
「チュール」はレース生地の一つで繊細なネット状の生地。ガーリーな印象があり、王道アイテムはチュールスカート。近ごろでは透け感を生かしたキャミソールやビスチェがトレンドに浮上しています。