冬服で目にすることが多い「モヘア・モヘヤ」。なんとなく”ふわふわしたニット”というイメージがありますが、一体どういう意味なのでしょうか?
今回はファッション用語「モヘア・モヘヤ」をプチ解説。ウールやシャギーニットとの違いも併せてご紹介します!
もくじ
「モヘア」って何? 「モヘヤ」との違いは?
「モヘア」とは、アンゴラ山羊から採ったニットの繊維のこと。毛足が長く、シルクのような光沢が特徴の天然繊維です。
「モヘア」は「モヘヤ」と表されることもありますが、【mohair】の発音違いによるもの。言い方が異なるだけで意味は同じです。家庭用品品質表示法では「モヘア」の名前が登録されているため、一般的には「モヘア」の呼び方が正しいようです。
「モヘア」と「ウール」はどう違うの?
「モヘア」と「ウール」との違いもチェックしておきましょう。
モヘアが【アンゴラ山羊の毛】なのに対して、ウールは【羊の毛】。どちらも動物由来の天然繊維ですが、フェミニンな雰囲気があるのはモヘアのほう。肌触りがなめらかなので、ウールのようなチクチク感がありません。
モヘアはふんわりしてリッチな毛並みが魅力ですが、毛が抜けやすくデリケートな繊維。水洗いすると毛が硬くなり風合いがつぶれてしまうので、ドライクリーニングが必須です。
「モヘア」と「シャギーニット」はどこが違う?
それでは、モヘアと見た目がよく似た「シャギーニット」とは何でしょうか?
シャギーニットは表面に起毛加工を施したニットのこと。モヘア同様に毛足が長く、ふわふわとした風合いが特徴です。
つまり「モヘア」が山羊の毛なのに対し、「シャギー」はニットに手を加えたもの。モヘアは素材、シャギーニットは加工を指しているのが、この2種類の違いです。
今季のイチ押し 「シャギーニットカーディガン」
ふわもこニットの中でも、最近流行っているのが「シャギーニット」。特に、ゆったりめシルエットのカーディガンが人気を集めています。パキッとしたきれい色で取り入れるとトレンド感がさらに上昇。
見た目・着心地ともにあたたかいので、アウターを着るほどでもない気温の日にぴったり。羽織るだけでいつものコーデがサマになり、カジュアルなデニムスタイルもお出かけモードにシフトしてくれますよ。
透け感がおしゃれな「モヘアのシアーニット」
最近、注目を集めているのがモヘアのシアーニット。天然繊維100%のモヘアより、「モヘア混」や「モヘア風」のアイテムが多く見られます。この素材は、モヘア独特のツヤや肌触りはそのままで、毛足がないのが特徴。なめらかな着心地と透け感のあるコーディネートが楽しめます。
モヘアのシアーニットには「見えてもいいインナー」を合わせる
モヘアのシアーニットは普通のモヘアに比べて保温性は高くないため、春秋にぴったりのアイテム。
透け感があるので、見えてもいいインナーを中に着ておくのが基本スタイル。シアーなニット生地のおかげで、こなれたレイヤードスタイルに決まりますよ♪
「フェザーヤーンのニット」はどう違う?
モヘアでもシャギーニットでもない、ふわもこ素材に「フェザーヤーン」があります。見た目が水鳥の羽に似ていることから、「フェザーヤーン=羽の糸」と呼ばれています。
フェザーヤーンは合成繊維の【ナイロン】が主な素材。織り上げられたニットにはナイロン独特の光沢があり、女性らしさを演出します。
加えて、このニット生地は毛足の長さが特徴。しかしフェミニンな雰囲気が出る一方で、ボリュームがあるので着膨れしてしまう心配も。
そこでおすすめなのが、Iラインシルエットのパンツを合わせること。これならフェザーヤーンのニットコーデがスッキリと仕上がります。ボリューム感を程よく抑えつつ、シーズンムードにマッチした装いが楽しめますよ。
「ぴったりめパンツ」に合わせれば、着膨れして見えない!
これらのふわもこニットを着るときに、共通して悩ましいのは着膨れではないでしょうか。「太って見えてしまいそう」と心配な方におすすめなのが、ぴったりめのパンツ合わせ。下半身をスッキリまとめることで、ボリューミーなニットの膨張を抑え、着膨れ見えを解消します。
20222年3月14日 公開
2022年11月11日 更新