「今日は服を見るだけにしたい」「試着だけするのは失礼?」など、お買い物にまつわる疑問はさまざま。そこで今回は、元ショップ店員の筆者が【お買い物で気になるアレコレ】について正直にお答えします!
この記事を読めばショッピングする際の不安が解消されるはず。ショップ店員側のリアルな本音をチェックして、お買い物をもっと楽しんでくださいね♪
もくじ
- 「出口までお持ちします」、距離が近いのに何で持っていくの?
- 試着だけして辞めるのってNG?
- 試着して辞めたいとき、何て言えば角が立たない?
- 見るだけにしたい日、声を掛けられたら何て言えば角が立たない?
- ポイントを貯めたり使ったり、お得に買いたい。「セコい」って思われない?
- キレイに畳んである服を広げた後、畳みなおして戻した方がイイ?
- 飲み物持って入ってくるのってアリ?ナシ?
- レジ袋を断っても「セコい」って思われない?
- とことん吟味して買い物したい日、何て言えばそのあと声を掛けられない?
- ブランドのテイストと全然違う服装だと入店しづらい……。店員さんはどう思ってるの?
- 同じブランドを着ている日は入店しづらい……。店員さんはどう思ってるの?
- 着替えがしづらい服装で着てしまった……。試着はアリ?ナシ?
- 店側の好意でお取り置きされた服って、絶対買わなきゃダメ?
- 適当なコーデでお店に行っても大丈夫?
- ネットで買う前に実店舗で試着。言わない方がイイ?
- 太っているので心の中で笑われていないか心配……
- これはやめてほしい、ってことある?
- 汗かきだから夏に試着したくてもできない。どうするのがいい?
「出口までお持ちします」、距離が近いのに何で持っていくの?
お会計を済ませた後に、ショップ店員が購入品を出口まで持っていくことがありますよね。この行動の理由は「気持ちよくお店を出てほしい」というサービス精神によるもの。
多くのお店では、お会計で接客を終わらせるよりも、出口まで見送るほうが丁寧だと考えられています。また、最後まで心を込めて接客することでお客様の満足度が上がり、リピーターになってもらいやすいという期待も含まれます。
お客様にとってのメリットは、狭い店内を荷物を持って歩かなくていいこと。特に手荷物が多い場合、出口で荷物を受け取ればスムーズに退店できますよね。
とはいえ、出口まで見送られるのが嫌な人は断っても問題ありません。お会計の際に「お見送りは結構です」と伝えるのがおすすめです。
試着だけして辞めるのってNG?
「試着してから断るのは気まずい……」と考える人は多いのではないでしょうか。結論から言うと、試着をして買わないのは悪いことではありません。
顔色との相性やサイズ感など、試着しなければわからないことはたくさんあります。ハンガーに掛かった状態は素敵でも、実際に着てみると印象が変わるのは珍しくないですよね。
ショップ店員は試着の必要性を理解しているので、購入しないことに罪悪感をもたなくて大丈夫。試着してイメージに合うかどうかを確かめ、納得できる買い物をしましょう。
試着して辞めたいとき、何て言えば角が立たない?
試着後に角を立てずに断りたいなら、以下の断り方を参考にしてみてください。
・「思っていたイメージと違いました」
・「少し考えたいです」
・「他の商品も見てみたいです」
もし買わない気持ちが強いなら、「サイズが合わなくて……」は言わないほうが無難です。「サイズ違いをお持ちしますね」と言われる確率が高く、さらに断りにくくなるかもしれません。
見るだけにしたい日、声を掛けられたら何て言えば角が立たない?
お買い物のお悩み1位とも言える「声掛け問題」。ショップ店員が声を掛けてくるのは、よい商品をおすすめしたい気持ちのほか、声掛けがマニュアルに含まれているからという理由もあるようです。
とはいえ、声掛けが苦手なお客様がいることはショップ店員も分かっています。「今日は見るだけにしたい」というときは遠慮せずに伝えましょう。
・「一人でゆっくり見たいです」
・「何かあったら相談しますね」
こんな言い回しなら角を立てずに断れるはず。ぜひ使ってみてください。
ポイントを貯めたり使ったり、お得に買いたい。「セコい」って思われない?
お客様がポイントを利用するのは、ショップ店員さんにとっては嬉しいことです。なぜなら、「ポイントを貯める=再来店の可能性がある」「ポイントを使う=リピートしてくれた」と判断できるからです。
お店側はより満足してもらうためにポイントシステムを導入しているので、ポイントの利用を遠慮する必要はありません。
キレイに畳んである服を広げた後、畳みなおして戻した方がイイ?
広げた後のお洋服の扱い方に悩む人は多いでしょう。結論として、一度広げたお洋服は畳んでも畳まなくてもOKです。
もちろん「床に落としたままにする」といったことは避けていただきたいですが、丁寧に扱っていれば畳みなおさなくても問題ありません。
また、「広げてからキレイに畳んだのに、ショップ店員さんに畳みなおされて居心地が悪かった」という人もいるでしょう。ショップ店員さんが畳みなおす理由は、お店によって畳み方にこだわりがあるからです。決してお客様がキレイに畳めていなかったというわけではないので、安心してくださいね。
飲み物持って入ってくるのってアリ?ナシ?
お店に飲み物を持って入るのは、ショップ店員としては避けてほしい行動です。なぜなら、何かにぶつかった拍子に飲み物がこぼれて服が汚れる可能性があるからです。
「絶対にダメ」というわけではありませんが、できれば飲み物・食べ物は持ち込まないほうが無難。どうしても持ち込まなければいけないときは、お洋服を見る間だけお店側に預かってもらうといいでしょう。
レジ袋を断っても「セコい」って思われない?
レジ袋の有料化に伴い、マイバッグを持ち歩くのがスタンダードになりましたよね。スーパーなどでレジ袋を断るシーンはよく見られますが、アパレルショップの場合は断りにくいと感じる人が多いかもしれません。
率直にお答えすると、アパレルショップでレジ袋を断っても大丈夫。ショップ側には「宣伝のためにお店の袋を持ち歩いてほしい」という考えがありますが、袋に入れるのを強制することはありません。
お会計時にお洋服を畳んでもらったら、「レジ袋はいりません」と伝えるだけでOKです。
とことん吟味して買い物したい日、何て言えばそのあと声を掛けられない?
じっくり考えて買い物したいときほど、ショップ店員さんに声を掛けられるケースは少なくないでしょう。「話しかけられたくない。とはいえ無視するのもちょっと……」と困ってしまう人は多いですよね。
声を掛けられたときに気持ちよく会話を終わらせるなら、こちらのフレーズがおすすめです。
・「ありがとうございます。気になるものがあれば、こちらから声を掛けますね」
初めに提案へのお礼を伝えることで、やんわりと断れます。この一言があれば、ショップ店員さんは「声を掛けられたくないんだな」と察してくれるはず。過剰に声掛けされる心配がないので、ゆっくり買い物を楽しめるでしょう。
ブランドのテイストと全然違う服装だと入店しづらい……。店員さんはどう思ってるの?
ブランドの系統と着ている服装の系統が違うと、「お店に入ってもいいのかな?」と不安になるかもしれません。実はショップ店員からすると、テイストが違う服装のお客様が来店されるのは珍しいことではないんです。
むしろ「自社のブランドに興味をもってくれたんだ」と嬉しくなることも。もっとブランドを好きになってもらうために、張り切って接客してくれるはずです。
テイストが違うお店だからといって構えすぎず、「新しい系統に挑戦したくて」「こういう服装がしたいんですけど」と気軽に相談してみてくださいね。
同じブランドを着ている日は入店しづらい……。店員さんはどう思ってるの?
以前に同じブランドで買った服を着ていると、なんだかお店に入りづらいですよね。気まずくて入店をためらいがちですが、実は多くのショップ店員が同じブランドを着てくれることに喜びを感じています。
特に自分がおすすめしたお洋服なら「気に入ってもらえたんだ」と思いますし、「今日も満足していただけるように頑張ろう」とやる気が湧いてくるものです。お客様にとっては、着ているお洋服に合わせてアドバイスしてもらえるメリットがありますよ。
着替えがしづらい服装で着てしまった……。試着はアリ?ナシ?
上下が繋がったセットアップやオーバーオールなどは着替えに時間がかかりますよね。とはいえ、着替えがしづらい服装だからといって試着を遠慮する必要はありません。
ショップ店員さんは着替えやすい服・着替えしづらい服がわかっているため、試着に時間がかかることもある程度想定しています。試着中に「いかがですか?」と聞かれることがありますが、着替え終わっていないなら「着替えている途中です」「大丈夫です」と伝えればOKです。
店側の好意でお取り置きされた服って、絶対買わなきゃダメ?
取り置きとは、購入予定のアイテムをお店でキープしてもらうシステムです。持ち合わせがないときなどに便利ですが、取り置きしてもらってから「やっぱり買いたくない」と気持ちが変わることはありますよね。
お店によって取り置きのルールは異なりますが、「取り置きしたから買わなければいけない」というケースは稀です。キャンセルになった商品は店頭の在庫に戻すのが基本で、お店側にとって損にはならないので安心してくださいね。
取り置きの期限が過ぎると自動キャンセルになることが多いですが、購入の意思がなくなった時点で連絡を入れるのがベターです。
適当なコーデでお店に行っても大丈夫?
「気になるショップを見つけたけれど、今日はコーデに自信がない……」という経験がある方は多いのではないでしょうか。適当なスタイリングでお店に入るのは勇気がいりますが、実はそこまで気負う必要はありません。
そもそもショップ店員さんはお店に興味を持ってくれたこと自体に喜びを感じるので、どんな服装をしていても快く迎えてくれますよ。コーデが適当だからといって白い目で見られたり、対応が悪くなったりすることはないので、安心してお買い物を楽しんでくださいね。
ネットで買う前に実店舗で試着。言わない方がイイ?
ネット限定のクーポンやキャンペーンがあるときは、実店舗よりもお得なネットで買いたくなりますよね。ただし、ネットではサイズ感がわかりにくいため、実店舗で試着してから購入するほうが安全です。
その際にありがちなのが、「ネットで買うのに試着だけしていいのかな?」「ネットで買うって言わない方がいい?」といったお悩み。結論から言うと、実店舗を試着のみで利用するのは問題ありません。サイズ感はお洋服選びの大切なポイントなので、遠慮なく試着しましょう。
試着後に感想を聞かれても、「ネットで買う」と伝える必要はなし。素直に伝えて気まずい思いをするなら、「もう少し考えます」などのセリフでやんわり断るのがおすすめです。
太っているので心の中で笑われていないか心配……
前提として、ショップ店員さんがお客様の体型を笑ったりすることはありません。どんなお客様にも丁寧に向き合いたいと考えている人が多いので、「体型について何か言われているかも……」と不安にならなくても大丈夫です。
もし体型にコンプレックスがあるなら、ショップ店員さんに相談してみるのも一つの手。体型をカバーしながらおしゃれが楽しめるように、ファッションのプロとしてアドバイスしてくれるはずですよ。
これはやめてほしい、ってことある?
本音を言うと、お声掛けをした際に無視をされてしまうのは、慣れていてもちょっぴり傷つきます。実務的な面で困るのは、お取り置きしたお洋服をいつまでも取りに来ないこと。お取り置きの期限は決まっているものの、キャンセルの場合は連絡を入れてほしいのが正直なところです。
まれなケースでは、カップルや友人同士で来店されたお客様に試着室を占領されてしまうことも……。試着室は他のお客様も利用するため、マナーを守って使っていただきたいのが本音です。
汗かきだから夏に試着したくてもできない。どうするのがいい?
汗をかいているときに試着したい場合は、いくつか対処法があります。一つは汗を拭き取るアイテムを用意しておくこと。例えば、制汗剤やウェットシートをバッグに忍ばせておくと、汗を拭き取ってから試着できるので安心です。
店舗によっては試着室に制汗剤などを備えているので、ショップ店員さんに聞いてみてもいいでしょう。もし汗対策用のアイテムがないなら、試着室に入ってから汗が引くまで待つのも一つの手です。
特に夏の場合は、「試着室で少し涼んでいただいて、汗が引いてからご試着いただいても大丈夫です」とショップ店員さんから声をかけてくれることも。汗をかいていても試着する方法はあるので、困ったときはショップ店員さんに相談してみてくださいね。
2021年8月15日 公開
2021年9月25日 更新
2021年10月9日 更新